
#59 岡本篤志
#59 岡本篤志 - Atsushi Okamoto
右投右打・投手
2003年ドラフト6巡目
海星高~明治大~埼玉西武ライオンズ
三重県名張市出身、1981年5月20日生、177cm / 76kg
2010年推定年俸:650万円
2012年守護神の一番手は、岡本篤志投手
クローサー岡本篤志投手、登録抹消の理由
今季、長田投手と共に開花したのが岡本篤志投手だった。プロ入り7年目、29歳となった今季はある意味背水の陣とも言えるシーズンだった。2009年は故障により、プロ入り初となる1軍未登板で終わり、2010年も開幕は2軍で迎えた。だが7月になり岸投手が肩の炎症で離脱した直後、ファームでの好投が認められ1軍昇格となった。昇格当初はいわゆる敗戦処理で、先発ピッチャーが早いイニングで崩れた時のロングリリーフが主な役割だった。しかし敗戦処理で好投を続ける内に首脳陣の信頼を勝ち得、勝ちパターンへと組み込まれていく。
敗戦処理からセットアッパーに昇格した後は、まさにフル回転とも言える活躍ぶりだった。シーズンも半分が終わろうという時に昇格し、最終的には33試合にも登板した。後半戦はほぼ2試合に1試合のペースで登板した。今季はまさに岡本投手、長田投手がいなければ、ライオンズは2位を死守することさえもままならなかっただろう。そういう意味ではこの2人は、影のMVPと呼んでも差し支えないと思う。
岡本投手は、入団時は28という背番号を背負っていた。その背番号を2008年に30番に変えても結果が出ず、2010年はついに59という番号に変更させられてしまった。この重たい背番号への変更も、岡本投手を奮起させる一つの要因となったのだろう。
今季大きく飛躍した岡本投手だったが、筆者は実際のところ、2008年までとどう変わったのかがハッキリ分からずにいた。というのは、2008年までの岡本投手のピッチングがあまり印象に残っていなかったためだ。そのため今季の岡本投手のピッチングのみに照準を当て書き進めたいと思う。
岡本投手の課題はなんと言っても制球力だった。だが今季それが改善されたかと言えば、そうでもない。今季にしても約2イニングに1個のフォアボールを与えていた。それでもある程度抑えることができたのは、150kmに近いストレートの球威だったのだろう。ストレートに力があったお陰で純粋に変化球が活きるようになったのだと筆者は見ている。
だが、今季の岡本投手の良い時と悪い時の差は歴然としていた。ある個所が良いと投球内容も良く、悪いと投球内容も同様に悪かった。ゲームレビューでも一度触れたことがあるのだが、その鍵は左膝にある。右投げである岡本投手は、左脚を振り上げて踏み込む。その踏み込んだ左脚の膝がしっかりと捕手方向を向いている時は良いピッチングを見せてくれる。だがこの左膝が一塁側に開いてしまうと、コントロールは乱れ、痛打されることが多くなってしまう。
恐らくこの癖はプロ入りの時点からあったものと思われる。それでも今季改善が見られたのは、走り込みによる下半身強化の賜物ではないだろうか。左膝が開いてしまうということは、一番考えられる原因は下半身の力不足だ。それを走り込みによってさらに鍛えたことにより、改善の兆しが見えてきたのだと思う。左膝が開いてしまうとコントロールが乱れ、球威も落ちるばかりではなく、ボールが打者から見えやすくなってしまう。つまりどんなに良いボールを投げても、早い段階からボールを打者に見られてしまえば、痛打される危険性は高くなる。
いつかの交流戦だっただろうか。楽天の監督に就任されたばかりの星野仙一監督が解説で、岡本投手のボールの力を誉めていたことがあった。もちろん明大の先輩後輩ならではのリップサービスだったかもしれないが、しかしまったく実力のない選手を星野監督が名指しで誉めるとも思えない。とにかくボールには力のあるピッチャーなのだ。来季は今季の仕事振りに自信を深め、さらなるキャリアハイを目指してもらいたいと思う。いささか遅咲きではあったが、岡本篤志投手の野球人生はまだまだこれからだ。30歳になる来季は、今季の2倍、3倍もの年俸をもらえるような活躍をして欲しいと筆者は願っている。
| 投球成績 Pitching Results | ||||||||||||||||||||||
| 年 度 |
登 板 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
S | H | 勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
| 2004 | 10 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | -- | .500 | 143 | 28.0 | 37 | 8 | 15 | 0 | 5 | 23 | 4 | 0 | 32 | 29 | 9.32 |
| 2005 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 36 | 5.1 | 13 | 3 | 7 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 14 | 12 | 20.25 |
| 2006 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 34 | 7.0 | 11 | 2 | 4 | 0 | 1 | 5 | 1 | 0 | 6 | 6 | 7.71 |
| 2007 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 16 | 3.0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 2 | 2 | 6.00 |
| 2008 | 14 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | .000 | 87 | 16.1 | 30 | 0 | 10 | 0 | 0 | 9 | 0 | 0 | 16 | 10 | 5.51 |
| 2010 | 33 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 10 | .667 | 193 | 43.2 | 45 | 4 | 19 | 0 | 1 | 38 | 4 | 0 | 15 | 15 | 3.09 |
| 通算 | 68 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 1 | 10 | .375 | 509 | 103.1 | 140 | 17 | 55 | 0 | 10 | 80 | 9 | 0 | 85 | 74 | 6.45 |
2010年11月18日 02:14 Tweet



