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#52 ホセ・フェルナンデス




#52 ホセ・フェルナンデス - José Mayobanex Rojas Fernandez

内野手、右投右打
エバンジェリスコ工業高校~マドレ・イ・マエストラカトリック大学~モントリオール・エクスポス~アナハイム・エンジェルス~SKワイバーンズ~千葉ロッテ~西武~楽天~オリックス~埼玉西武ライオンズ
ドミニカ共和国出身、1974年11月2日生、192cm / 100kg
2010年9月7日日本ハム戦、日本通算1000本安打達成

ホセ・フェルナンデス選手の退団が決定的に
2010年6月26日、フェルナンデス選手の5年振りのライオンズ復帰会見が行われた。フェルナンデス選手が初めて日本でプレーしたのは2003年の千葉ロッテだった。だが翌年から千葉ロッテの監督がボビー・バレンタイン監督に代わると、3割・30本・100打点を記録したにも関わらず、自由契約となってしまう。シーズン開幕直後での千葉ロッテへの合流で、名目上は「活躍する時期が遅すぎた」と言われていたが、実際にはボビーが連れて来る外国人選手に押し出されたという形だった。だが結果的にそれが奏功し、2004~2005年はライオンズのユニフォームを着ることとなった。

ライオンズ1年目のフェルナンデス選手は、とにかく古巣ロッテ戦で打ちまくった。やはり結果を残したにも関わらず解雇されたということで、古巣に対し意地を見せたかったのだろう。そして年間を通しても.285、33本、94打点と期待通りの活躍を見せてくれた。そして2位からのし上がったプレーオフでは8試合で4本塁打と大暴れし、中日との日本シリーズでもホームランを放っている。とにかく勝負強いという印象がある選手だった。

しかし素晴らしい打撃を見せてくれる反面、守備に関しては決して上手いとは言えない。体の大きさももちろん関係あるのだが、正面のゴロをかんたんにトンネルしてしまったり、ハンドリングが固かったり、送球難であったりもする。だが守備に対する意識が低いかと問われれば、筆者はそうではないと確信している。確かに楽天時代、サードゴロを勝手にファールだと決め付けてしまい、自らはファーストに入ることを怠り内野安打にしてしまったという失態は演じているが、しかし守備に対する意識は決して低くはない。

守備に難があることは本人も承知している。そのため2004~2005年の西武時代には、コーチに直訴して特守を行うことも多々あった。本人も必死だったと思う。2004年はバットで日本一に大きく貢献したとは言え、守備で足を引っ張ることも少なくはなかった。投手に対して、チームメイトに対して申し訳ない気持ちもあったのだろう。だがそれが災いしてしまった。守備に意識を持って行き過ぎてしまい、2005年は打撃の調子を落としてしまう。数字だけを見ると.293、26本、84打点なのだから立派な結果を残している。だが期待されていた本塁打と打点が、前年を大きく下回ってしまった。

前回ライオンズに所属していた頃、最も印象に残っているフェルナンデス選手の姿は試合開始前のものだった。フェルナンデス選手は試合が始まる直前になると、内野と外野の中間地点を使ってランニングやストレッチなどのウォームアップを行っていた。そしてその時、ポケットはいつも大きく膨らんでいる。そう、それはファンにプレゼントするためのサインボールだ。フェルナンデス選手は試合前、必ずサインボールを毎試合2個ずつファンにプレゼントしていた。筆者はその姿を今なお鮮明に覚えている。だからこそ2005年オフ、守備難と高騰した年俸を理由に自由契約にされてしまった時は、残念で仕方なかった。

だが今季、フェルナンデス選手は5年振りにライオンズに帰ってきてくれた。これは4番中村剛也選手の故障や、ディー・ブラウン選手の不振の穴を埋めるための緊急補強だったわけだが、7月から1軍に合流すると、期待通りの活躍を見せてくれている。合流後は50試合に出場し.329、8本塁打、40打点と打ちまくっている。しかもプレー中に脚を痛めても決して弱音を吐かない。全力疾走できない状態ではあるが、それでもプレーをし続けている。

守備に関しても、2004年は一塁手として21試合に出場し、4つのエラーを記録しているのだが、今季は47試合で一塁の守備に就き、エラーはわずかに1つだけだ。守備率で言えば.997という素晴らしい数字を記録している。もちろん守備範囲の狭さは否めないが、しかし手の届く範囲のプレーは無難にこなしてくれている。

このままプレーオフでも今まで通りの活躍を続けてくれれば、来季の契約を結ばない理由はないだろう。フェルナンデス選手は日本暮らしが長いこともあり、簡単な会話であれば通訳を必要としないらしい。おまけに趣味は日本語研究ときている。リーダーシップや人望もあり、無形の貢献度は計り知れない。そして楽天時代から行っている、活躍した後の哲学的コメントも注目度が高い。カトリック教徒(キリスト教)ということもあり、聖書から学んだ言葉を野球に反映させているようだ。これはチームにとってだけではなく、ファンにとっても勇気を与えられる言葉だ。

現在のライオンズは、黄金時代や野武士時代と比べると、とにかく勝利への執着心が薄い。だがフェルナンデス選手にはそれがある。フェルナンデス選手には今後もチームの中心選手として、勝利に対するファイティング・スピリッツをチームに注入してもらいたいと思う。そして自らの打棒により、チーム、そしてファンを2年振りの日本一に導いてもらいたい!

 打撃成績 Batting Results














































 モントリオール・エクスポス
1999 8 25 24 0 5 2 0 0 7 1 0 0 0 0 1 0 0 7 1 .208 .240 .292
 アナハイム・エンジェルス
2001 13 27 25 1 2 1 0 0 3 0 0 1 0 0 2 0 0 10 0 .080 .148 .120
 SKワイバーンズ
2002 132 556 499 81 140 24 0 45 299 107 4 4 0 1 49 2 7 114 8 .281 .353 .599
 千葉ロッテマリーンズ
2003 126 537 478 83 145 30 1 32 273 100 4 5 0 2 54 1 3 106 16 .303 .376 .571
 西武ライオンズ
2004 131 580 513 87 146 23 1 33 270 94 5 1 0 0 53 3 8 117 9 .285 .361 .526
2005 120 473 420 60 123 26 1 26 229 84 5 1 0 3 46 4 4 91 12 .293 .366 .545
 東北楽天ゴールデンイーグルス
2006 132 552 490 72 148 33 0 28 265 88 2 0 0 6 53 5 3 75 18 .302 .370 .541
2007 132 502 444 52 120 15 1 22 203 79 8 7 0 4 49 4 5 94 16 .270 .347 .457
2008 142 606 541 81 163 40 0 18 257 99 5 3 0 5 53 1 7 78 12 .301 .368 .475
 オリックス・バファローズ
2009 117 447 410 43 107 21 0 15 173 47 4 0 0 2 31 1 4 71 15 .261 .318 .422
MLB 21 52 49 1 7 3 0 0 10 1 0 1 0 0 3 0 0 17 1 .143 .192 .204
KBO 132 556 499 81 140 24 0 45 299 107 4 4 0 1 49 2 7 114 8 .281 .353 .599
NPB 900 3697 3296 478 952 188 4 174 1670 591 33 17 0 22 339 19 34 632 98 .289 .359 .507


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2010年09月17日 15:10 


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