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2010/09/08 西武vs日本ハム 22回戦(石井)


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2:57
北海道日本ハム
埼玉西武 ×

埼玉西武vs北海道日本ハム22回戦(西武ドーム:15,449人)
埼玉西武ライオンズ 10勝12敗0分

継投:○石井一久小野寺力星野智樹~岡本篤志~グラマン
勝利投手:石井一久 9勝4敗 3.54

ホームラン:坂田遼(8号2ラン)、フェルナンデス(7号ソロ)

【ハイライト】


【ヒーローインタビュー】


【勝利監督インタビュー】


【ゲームレビュー】
昨日のサヨナラ勝ちの影響が続いたのだろうか。今夜の試合は点差以上に実のある内容だったと思う。連敗が続いた時はどうなるかとも思われたが、この土壇場に来てライオンズは確かに息を吹き返した。今夜のような野球をさらに続けていくことができれば、もう下手な負け方をすることはなくなるだろう。

まずホームランについて。坂田遼選手とホセ・フェルナンデス選手に1本ずつ飛び出したわけだが、2本とも素晴らしいホームランだった。坂田選手は逆方向へ飛ばす中距離砲らしいライナー性のホームラン。坂田選手の持ち味はボールの軌道に対し、他の打者よりも長時間バットの軌道を入れていけるところだ。そのためポイントはかなり前になる。しかし並の選手と違うのは、ポイントが前に出てもボールの内側を叩けるという点だ。

ポイントが前に出ると、普通ならばバットはボールの外側を叩きがちになる。左打者である坂田選手の場合、ライト方向への打球が多くなる。今季昇格したばかりの頃、ホームランを量産していた時はこの打ち方だった。しかしその後調子を落とし、再昇格するとすっかり自分のスウィングを取り戻していた。つまり、ポイントが前に出てもボールの内側を叩き、レフト方向へ強い打球を打てるバッティングだ。これが坂田選手が持つ一番の魅力だ。このバッティングを続けていくことができれば、一軍レベルでも活躍を続けることは十分に可能だろう。何よりこの打ち方は、タイミングを外されても対応することができるのだ。今シーズンはもう残り僅かだが、ポストシーズンにどれだけ活躍するのか、筆者は今から楽しみにしている。

そしてもう1本のホームランを放ったフェルナンデス選手、彼のホームランも見事だった。昨日の勝ち越しタイムリーもそうだったが、フェルナンデス選手は無茶振りをしない。今夜打ったホームランは内角の比較的難しいコースだったと思うのだが、無理に引っ張ることなく、腕を上手く畳んでボールの内側を叩いていた。そのためラインドライブもかからず、ファールになることなくそのままスタンドインしてしまった。もしポイントを前に出し、無理に引っ張りにかかっていたら確実にファールになっていたはずだ。だが同じレフト方向への打球でも、ボールの内側を基本に忠実に叩いていったことで、ファールではなくホームランになった。まさに技ありの1本だったと思う。

筆者は基本的には、ホームランにだけ頼る野球はあまり好きではない。なぜなら野球の醍醐味である戦略が成り立たないからだ。だが今夜の2ホーマーに関しては、観ていて思わず唸りをあげてしまうものだった。

さて、今夜はもう1つ紹介したい場面がある。それは4回裏、二死一塁という場面だ。一塁ランナーは死球で出塁していた坂田選手。そして打席には原拓也選手が立った。打ったのは1ストライクからの2球目。シンカーだったと思う。打球はフラフラっとセンター方向に舞い上がり、猛チャージをかけてきていたセンター糸井選手の前に無情にもポトリと落ちた。テキサスヒットだ。

場面は二死だったため、坂田選手は打球が上がった瞬間に全力疾走を開始した。そして二塁ベースを蹴った直後から、三塁コーチャーの河田コーチが腕をグルグルと回している。決して足の速くない坂田選手は迷わず左足で三塁ベースを蹴り、ホームに突っ込んだ。しっかりと左足でベースを蹴れているところも、2軍鈴木康友コーチの指導が徹底されていることを窺わせてくれる。

一方の糸井選手は目の前で打球に弾まれてしまい、高くバウンドしたボールに頭を越されてしまった。だが後ろに逸らしてしまうほどではなく、少し振り向けば捕れる程度だ。それでも一度急ブレーキをかけてしまったため、バックホームするには勢いが足りない。それでも糸井選手は強肩を呻らせキャッチャーにストライク返球をした。

河田コーチが腕を回したのは、恐らくバウンドしたボールが糸井選手の頭を越す前だったように思う。打球が落ちることはある程度予測できた。しかし河田コーチはそれ以上、つまりバウンドしたボールが糸井選手の頭を越し、バックホームしにくい体勢で捕球するところまで予想していたのだ。普通であれば3塁・1塁というチャンスを保守したいところではあるが、河田コーチは迷わず腕を振り続けた。実に積極的で、次の1点に対し貪欲な判断だった。久し振りにライオンズらしい緻密な走塁を見た気がした。

下手な三塁コーチであれば、センター糸井=強肩ということだけを考えてランナーを止めてしまっていたはずだ。解説の小関竜也さんも仰っていたが、この予想が立てられるのは外野手出身ならではのことなのだろう。こうして考えると、ひょっとしたら三塁コーチは内野手出身よりも、外野手出身の方がいいのかもしれない。なぜなら三塁コーチに難しい判断が求められるのは、ほとんどが外野からのバックホーム時だからだ。

今夜勝ったことで、ファイターズに3連勝できるチャンスが生まれた。明日先発する平野投手にはこのチャンスを無駄にすることなく、チームを勝利に導く粘り強いピッチングを見せてもらいたいと思う。実力通りのピッチングをすることができれば、必ず良い結果を出せるはずだ。明日は平野投手の好投を期待し、観戦したいと思う。

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2010年09月09日 02:22 


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