
2010/09/01 西武vsオリックス 20回戦(石井)

| 3:22 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 4 | 11 | 1 | |
| 埼玉西武 | 4 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 7 | 11 | 1 |
埼玉西武vsオリックス20回戦(西武ドーム:18,597人)
埼玉西武ライオンズ 12勝8敗0分
継投:○石井一久~藤田太陽~シコースキー
勝利投手:石井一久 8勝4敗 3.58
ホームラン:坂田遼(7号3ラン)
【ハイライト】
【ヒーローインタビュー】
【勝利監督インタビュー】
【ゲームレビュー】
結果としては7-4で勝てた試合だった。最終回にシコースキー投手が3ランホームランを浴びての3点差だったのだが、果たしてシコースキー投手をこの場面で投げさせる必要はあったのだろうか?シコースキー投手の前回登板は、楽天と引き分けた8月28日の試合。そこから中3日を空けての登板だった。しかし28日の試合は3イニングを投げている。球数としては45球と理想的な数字ではあるのだが、普段1イニングしか投げないシコースキー投手の3イニングだ。中3日で疲れが残っていないということはなかったはずだ。
テレビ解説の片平晋作さんは「恐らくブルペンで不調だったシコースキーに、あえて投げさせてみたのだろう」と推測されていた。なるほど、そう考えてみれば今後プレイオフに出場した時は、状態の見極めは非常に大切になってくる。筆者は、ひょっとしたら大宮のマウンドがシコースキー投手に合っていないのでは?とも考えたのだが、それは間違いだった。今季は過去2回、計3イニングを大宮で投げているのだが、シコースキー投手は失点を許してはいない。ということは、やはり考えられるのは状態の悪さによる被本塁打だったのだろう。
今夜のシコースキー投手は、全体的にボールが高いだけではなく、ストレートがいつもほど走ってはいなかった。同様に変化球にも切れはなかった。片平さんの仰る通り、その状態を見極める作業は必要だと思う。つまり、調子が悪い時にどれだけのピッチングができるのかというチェックだ。だが残り20試合となった段階でやる作業ではないように感じてならない。ライオンズとしては、残り20試合をすべて勝つという心意気で戦う必要があるわけだが、そんな状況の中、疲れの残るシコースキー投手を投げさせる必要はなかったのではないだろうか。
今後はさらに重要な試合が続いて来る。特に来週からの西武ドーム6連戦と、翌週のホークスとの3連戦は本当に大事な戦いとなるはずだ。そんな戦いを前に、守護神の調子を狂わせ兼ねない継投はベストとは言えない。投げさせるのであれば、まず昇格したばかりの星野智樹投手だったのではないだろうか。
シコースキー投手は28日に3イニングで45球を投げているわけだが、45球という数字は実は大したことはない。大きな疲れが残るほどの球数ではない。しかし見なければならないのはそこではなく、イニング数だ。ロングリリーフをしないリリーバーにとって、3イニングというのはあまりに長過ぎる。リリーバーにとって最も神経を使うのが、イニングをまたいでの投球だ。
こう考えてもらいたい。先発投手が長距離ランナーであるならば、リリーバーは短距離ランナーだと。先発投手は始めから長距離を走ると分かっているため、しっかりとペース配分を行って投げることができる。だがリリーバーは違う。基本的には常に全力疾走だ。1イニング=100m走だとすれば、28日のシコースキー投手は100m走を連続で3回走ったことになる。100mを3回全力疾走すれば、どれだけ疲れるかが想像しやすいと思う。300m走のペースで300mを走るのであれば問題はない。しかしシコースキー投手は100m走のペースで計300m走ったのだ。いくらフィジカルの強さを誇るシコースキー投手と言えど、疲れが残らないはずがない。
時期を考えれば、やはり6点差でシコースキー投手の投入はベストではなかったと筆者はテレビ中継を観ながら考えていた。これでもし明日、9回を1点リードで迎えたら、果たしてシコースキー投手はベストの状態でマウンドに登れるだろうか。心配なのはその点だ。いくら「投げたがり」のシコースキー投手と言えど、疲れが残らないはずはないのだ。そこを考えることも、監督として大切な采配の1つだと筆者は考えている。
ところで「(中村は)タイミングが合っていない。状態が悪いから使ってもしょうがない」と、渡辺監督は本当に言ったのだろうか。スポーツ新聞社の記事をチェックしてみると書かれていたことなのだが、本当に渡辺監督が言ったことなのか、それともメディアが勝手に渡辺監督の言葉に手を加えたものなのか。もし渡辺監督が本当にそういうニュアンスで言ったのならば、これは納得が行かない。打線のテコ入れをするために緊急昇格をさせたのは渡辺監督だ。中村選手自身、まだ満足の行っていない状態で1軍に上がることとなってしまった。それなのに、もし渡辺監督が本当にこの言葉をハッキリと残したのならば、これは指揮官としての資質に関わる問題になるだろう。だからこそ筆者は、この言葉はメディアが歪曲させて書いたものだと信じたい。


2010年09月02日 01:10 Tweet


