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2010/08/14 西武vsオリックス 17回戦(帆足)


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4:04
オリックス
埼玉西武 × 14

埼玉西武vsオリックス17回戦(西武ドーム:25,989人)
埼玉西武ライオンズ 10勝7敗0分

継投:○帆足和幸大沼幸二~土肥義弘~野上亮磨工藤公康
勝利投手:帆足和幸 10勝7敗 3.45

【ハイライト】


【ヒーローインタビュー】


【勝利監督インタビュー】


【ゲームレビュー】
2006年以来となった7連勝を記録したこの試合、先発をしてしっかりとその役目を果たしたのは左腕エースの帆足和幸投手だ。前回の登板から着実に調子が上がって来ている。連勝維持の期待が大きい中でのマウンドだった。だがその立ち上がりは決して良くはなかった。帆足投手の真骨頂である低めへのコントロールが甘く、高目に行くことが多かった。それでも大怪我をしなかったのは、ボールに切れが出て来たからだろう。

帆足投手の復調を決定付ける最たる要因は、この試合の立ち直りにあった。調子が悪ければそのままズルズルと失点を重ねてしまうのだが、そうはさせず試合中に修正をしながら投げられたということは、調子は悪くないという何よりの証拠だろう。

先発投手が試合中に修正をしながら投げるというのは、言葉で言うほど簡単なことではない。なぜなら状態が悪い日というのは、悪い中でボールを投げ続けることだけで精一杯となり、修正をする精神的余裕などはない。だからこそ修正能力の高い投手だけが二桁を勝つことができ、その中でもさらに優れた投手だけがエースの称号を得られる。

ライオンズでは涌井秀章投手が押しも押されぬ絶対的エースなわけだが、帆足投手が「左腕」エースと呼ばれ、いつまでもこの左腕という限定された言葉が外されない所以も、修正能力の違いと言うことができるだろう。もし帆足投手が絶不調の時でもピッチングを見失うことなく、例えば6回を最悪でも4失点未満で抑えることができれば、もっと早く二桁を達成し、いつかは必ず左腕という限定された言葉も外されるはずだ。そして帆足投手にはそれだけの力があることを筆者は確信している。

ライオンズの投手陣の中で、もっとハートが強いのが帆足投手だ。九州男児の特徴でもあるのだろうか、負けん気が強い。2007年オフに同じ左腕の石井一久投手が加入した際も、完全にライバル視する強気の発言を繰り返した。そしてその言葉通り、見事な活躍を見せて2008年はチームの日本一に大きく貢献した。性格はまさに「投手性格」なのだろう。数年前に肩を壊さなければ、もっと素晴らしい実績を残していたはずだ。

帆足投手の話をしたので、その帆足投手が尊敬している工藤公康投手の話もしておこうと思う。先週のオリックス戦ではサヨナラ負けを喫してしまったわけだが、この試合はまさにそのリベンジ登板となった。映像で見る限りでは調子は良さそうだ。ボールにも切れがある。それでも打たれてしまうというのは、やはり全盛期の球威がないということと、配球だろう。1軍に上がってからの工藤投手は、キャッチャーのサインに対してほとんど首を振ることはなかった。これはやはり多少なりとも遠慮と、手探りという感覚があったのだろう。何しろ細川捕手にしても上本捕手にしても、バッテリーを組むのは初めてのキャッチャーだ。その彼らがどのようなリードをするのかを知り、まずはそのリードを尊重するところから始めたのだろう。

だが先週サヨナラ負けを喫したことで、工藤投手にはもうそれだけの余裕はなくなってしまった。手探りなどという悠長なことは言ってられず、1軍に残るためには結果が必要だった。するとどうだろうか、この試合では明らかに上本捕手のサインを嫌った。しかもただ首を振るだけではなく、一度プレートを外して仕切り直しまでして見せた。ホークス時代に打たれると分かっていてもキャッチャーの要求通りに投げて、実際に打たれることで配球術を学ばせ、城島健司捕手を一流に育てた工藤投手はもはや遠い過去だ。だがそれでいいと思う。今は工藤投手が首を振ることで配球術を学ばせればいいのだ。首を振ることで工藤投手自身悔いの残らない配球ができるし、キャッチャーもそこから配給を学ぶことができる。首を振るとリズムは悪くなってしまうが 、そこはこの試合のように仕切り直してから投げれば問題はないだろう。

先日の西武ドームで気になったことが1つあった。工藤投手の登板にドームは割れんばかりの歓声であふれたのだが、工藤投手は結果的には役目を果たすことができなかった。だがノックアウトされてダグアウトに戻る際、スタンドからは再び歓声が沸き起こった。工藤投手のユニフォーム姿を観られただけで感動したファンの温かい声援だったのだろう。だがこれはマウンドに向かうまでのもので十分だ。結果を出せずにダグアウトに戻って行くのに拍手をされることは、工藤投手は相当辛かったはずだ。だから筆者としては、工藤投手に温かい拍手を送るのはマウンドに登る時と、結果を出した時だけにしてあげて欲しいと思う。工藤投手自身、やはりそれが一番嬉しいのではないだろうか。だからこそ今日の記事は、この試合の工藤投手の活躍に拍手を送ることで締めくくりたいと思う。

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2010年08月15日 10:07 


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