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2010/08/06 西武vsソフトバンク 16回戦(涌井)


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3:16
ソフトバンク 12
埼玉西武 × 10 10

西武vsソフトバンク16回戦(西武ドーム:18,844人)
埼玉西武ライオンズ 10勝6敗0分

継投:○涌井秀章~長田秀一郎
勝利投手:涌井秀章 12勝6敗 3.21

ホームラン:中島裕之(13号3ラン)、栗山巧(4号3ラン)

【ハイライト】


【ヒーローインタビュー】


【勝利監督インタビュー】


【ゲームレビュー】
オリックスにスウィープを喫した直後のホークス3連戦。初戦のマウンドに立ったのはエース涌井秀章投手だった。試合前には明日の先発である帆足投手と共に「しっかりやっていこう」と決意を改めたマウンド。しかし調子そのものは悪そうで、ボールに力が乗り切っていないという感じだった。それでも8回を9被安打3失点で抑えたのはエースとしての責任感だろうか、マウンド上ではいつも以上に丁寧なピッチングをしているように見えた。

さて、ファンの間では涌井-細川のバッテリーと、涌井-上本のバッテリーとでは、どちらがベストなのかという論争が繰り広げられているらしい。結論から言うと、涌井投手の調子が良ければリードに関してはどちらでも良いと言うことができるだろう。調子が良い時の涌井投手はリード云々よりも、ボールそのものに力があるため、例えど真ん中に行ってしまったとしてもそう簡単には打たれない。だが問題は調子が悪い時だ。涌井投手が調子が悪い時、どれだけマウンド上でのストレスを減らしてあげられるかが捕手としての鍵だ。

調子が悪い時と考えれば、リード面に於いてはやはり上本捕手は細川捕手には到底敵わないだろう。筆者の目線に限って言わせてもらうと、細川捕手と上本捕手の最大の違いはホームベース上の空間の使い方にある。細川捕手が三次元の配球(縦・横・奥行き)でリードできているのに対し、上本捕手はまだ二次元(縦・横)から抜け出せていない。それに上本捕手はまだまだ、ピッチャー心理を理解した配球ができていない。キャッチャーはピッチャー本位でリードしなければならないと先日のレビューで書いたが、それができているのが細川捕手だ。

だが例外もある。元ヤクルトの古田敦也捕手のように、キャッチャー本位のリードで成功を収めた捕手も存在する。そのリードは「意外性」と評されることが多く、ハマればバッターを手玉に取ることもできるが、人によっては付いて行けずに甘いところにしか投げられなくなるピッチャーも出てくる。

上本捕手の場合は、現時点ではまだどっち付かずとなるのだろう。逆を言えば、どちらにでも転がっていける段階にある。あとは上本捕手がどういう捕手を目指して頑張っているかだ。上本捕手は打撃が良いため、ひょっとしたらキャッチャー本位の古田タイプを目指した方が良いのかもしれない。つまり、バッティングで乗って良いリードをするというタイプだ。一方の細川捕手は逆で、良いリードをしてこその良いバッティングとなる。

大沼投手平野投手のように、比較的シンプルに投げるピッチャーの場合は、古田タイプの方が合っているのかもしれない。例えば初球から勝負球のフォークボールを投げさせるような配球だ。しかし涌井投手や工藤投手のように、マウンド上で自ら考えながら投げるタイプの投手には、細川捕手の方が合っていると筆者は考えている。その理由は、キャッチャーがピッチャーの気持ち、考えを理解してあげられているからだ。キャッチャーがピッチャーを理解してあげられていると、ピッチャーはキャッチャーのサイン通りに投げることこそが自分の考える投球となり、マウンド上で余計な神経を使わずに済む。ピッチャーが以外にストレスを感じるのが、キャッチャーが自分の投げたいボールのサインを出してくれないことだ。涌井・工藤両投手のようなタイプの場合、それをより強く感じるはずだ。

ということで筆者は、涌井・帆足両投手であれば細川捕手。平野・大沼両投手ならば上本捕手がベストだという答えを出したい。だが実際問題として、キャッチャーの併用に関しては筆者は大反対だ。キャッチャーを固定できないチームは、なかなかチーム力が上がらない。その理由は、キャッチャーはグラウンド上の監督だからだ。監督の考えをしっかりと理解した正捕手がグラウンドに毎日立ってこそ、監督の考える野球がチームに浸透し、チームが1つの方向を向けるようになる。しかし現在のライオンズのようにキャッチャーを併用している状況であれば、チーム力はなかなか向上しないだろう。

キャッチャー2人が監督の考えを理解していればいいのでは?とも思いたくなるところだが、それは違う。細川・上本両捕手を見るだけでも十分だと思うが、キャッチャーにはそれぞれタイプや考え方の違いがある。その違うキャッチャー2人が、それぞれの考え方の下で同じ監督の考えを咀嚼したとしても、それはまったく別の解釈になってしまうことがある。それではチームはなかなか1つの方向を向くことができない。

だからこそ筆者はチーム状態が少し揺らいだ程度で、渡辺監督にはキャッチャーをコロコロと変えて欲しくはないのだ。それでは競争が生まれないという考え方もあるが、そんなことはない。正捕手が1人いて、その正捕手を控えが一生懸命追うということも十分競争になる。正捕手も後ろから必死に追いかけられれば、嫌でも頑張らなければならない。

上本捕手はバッティングが良いため、レフトやファーストで起用されることも多い。だがそれは逆を言えば、捕手としての能力では細川捕手には敵わないということを如実に表している。もし上本捕手の実力が、細川捕手よりも多少劣る程度であれば、首脳陣もそう簡単にはレフトやファーストを守らせることはしないだろう。なぜならそうすることは、少なからずキャッチャーとしてのプライドを傷つけることになるからだ。

恐らく今季はキャッチャーは併用していくことになるのだろう。しかしそれはチーム力を低下させる大きな要因となる。渡辺監督にはちょっとした連敗で動じることなく、しっかりと正捕手を定めて、どっしりと構えて試合に挑んでもらいたいと筆者は切に願うばかりだ。

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2010年08月06日 23:09 


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