
2010/07/06 オリックスvs西武 10回戦

| 3:32 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 埼玉西武 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 7 | 10 | 2 | |
| オリックス | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 6 | 8 | 1 |
オリックスvs埼玉西武10回戦(京セラドーム:10,081人)
埼玉西武ライオンズ 7勝3敗0分
継投:許銘傑~○藤田太陽~Sシコースキー
勝利投手:藤田太陽 3勝2敗 2.63
セーブ:シコースキー 2敗24S 1.56
ホームラン:坂田遼(1号3ラン・プロ初ホームラン)、ブラウン(18号2ラン)
盗塁:片岡易之(35)、中島裕之(10)
【ハイライト】
【ヒーローインタビュー】
【ゲームレビュー】
右肩の違和感により登録抹消された岸孝之投手に代わり、この試合3連戦の頭に先発したのは許銘傑投手だった。一時は一軍登録抹消も危ぶまれていたほど調子を落としていた許投手だったが、その崖っぷちから見事に立ち直ってきた。この試合の許投手を見ていると、良い意味で開き直ったアバウトなピッチングをしていたように見えた。ピッチャーは完璧を求める選手が非常に多い。例えばキャッチャーがミットを構えた、まさにそこに投げたがる。もちろんそれがピッチャーの大事な仕事ではあるのだが、しかしあまり完璧を求め過ぎてしまうと、少しずつ歯車が狂い出し、まったく思ったところにボールが行ってくれなくなることもある。
一転この試合の許投手は、非常にアバウトなピッチングだった。と言っても適当に投げているという意味ではない。丁寧さを感じるアバウトなピッチングだった。どういうことかと言うと、キャッチャーが構えたミット、だいたいその近辺に行くように投げていたのだ。キャッチャーミットがまったく動かなかった制球はほとんどなかったように思えたが、逆にキャッチャーミットから大きく逸れるボールもほとんどなかった。
この試合の許投手を見ていると、ピッチャーにとって配球とコントロールがどれだけ重要かが良く見えてくる。涌井投手のようなバットを押し返すストレートがなくても、制球さえ間違わなければしっかりと試合を組み立てることができるだの。あとはピッチャーとキャッチャーとの間に、どれだけの信頼関係があるか。その信頼関係が大きければ大きいほど、バッテリーの息は合うようになり、ピッチャーがサインに首を振ることもなくなる。今夜の許投手は最後まで細川捕手を信頼し、あまり自分を追い込み過ぎず、淡々と投げていた。これぞベテランのピッチングだと言える。ある意味では、西口投手が復活するためには許投手を手本とするべきとも言うことができるだろう。
話は変わって坂田遼選手について。この試合、木佐貫投手からプロ初ホームランを放ったのだが、見事なバッティングだった。分かりやすい言葉を使えば、スマートなバットコントロールだった。バットコントロールと言うと、振り出してからバットを動かしている印象を与えてしまうが、そうではない。なぜなら、バットを振り出した後でスウィングの軌道を変えることはほぼ不可能だからだ。ここで筆者が言いたいことは、ボールの軌道に対して、バットの軌道を完璧に合わせたということだ。線で捉えて線で打つ、というやつだ。
坂田選手のテイクバックは非常に広い。大きいのではなく、広い。オリックス時代、初めて200本安打を達成した時のイチロー選手のテイクバックに良く似ている。中島選手のように最初からバットをトップに置いて振り出すのではなく、ピッチャーのモーションに合わせてテイクバックを取り、その段階からタイミングを取り始めて、投球に対してバットを入れている。今回のホームランはライトスタンドに飛び込んだが、この広いテイクバックでショートの頭を狙って打てるようになれば、坂田選手は1軍でも間違いなく3割を残せるだろう。そしてパワーも兼ね揃えているため、将来的には30発打てるバッターに成長していくと思う。そうなるためにも、今後も基本を忘れず、ボールの内側を叩くバッティングを心掛けて欲しい。
今は怪我人が続出して危機的状況にあるライオンズだが、まずはフェルナンデス選手のビザが発給されるまでの間、坂田選手には1軍で大暴れしてもらいたいと思う。そしてあわよくば、レフトのポジションをガッシリと掴み取ってもらいたい。


2010年07月07日 16:28 Tweet


