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2010/07/02 ロッテvs西武 10回戦


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3:12
埼玉西武
千葉ロッテ × 13

千葉ロッテvs埼玉西武10回戦(千葉マリン:12,845人)
埼玉西武ライオンズ 4勝6敗0分

継投:●涌井秀章~岡本洋介
敗戦投手:涌井秀章 10勝4敗 2.90

【ハイライト】


【ゲームレビュー】
エースの登板で連敗を止めたいところではあったが、涌井投手を以ってしても悪い流れを断ち切ることができなかった。長いシーズンには当然チームの浮沈は付き物だが、しかし優勝を目指すのであれば、やはり渡辺監督も4連敗はしたくはなかったはずだ。

さて、涌井投手だが、前回の登板から明らかに調子を落とし始めている。前回は変化球が高めに浮くシーンが目立っていたが、この試合ではストレートがシュート回転してしまうシーンが目立っていた。涌井投手自身もそれを強く感じていたのだろう。ボールデッドになるたびにリリースポイントを気にする仕草を見せていた。

この試合の涌井投手は、いつもと比べると体幹の回転が浅かったように見えた。元々涌井投手は体幹の回転は浅いタイプで、それがウィークポイントにも繋がっている。だが反面、涌井投手の最大の武器は非常に打者に近いリリースポイントだ。これを実現するためには体幹の回転(身体のスピン)は浅い方が良い。岸投手のように体幹の回転を深くしてしまうと、ボールはどうしても高い位置でリリースせざるを得なくなる。つまり涌井投手にとって体幹の回転の浅さは、諸刃の剣なのだ。

そしてこの試合に関しては、悪い方の涌井投手が出てしまった。恐らくその原因は疲れだろう。筆者はこの試合を録画で観戦したのだが、涌井投手が投げている時はキャッチャーが非常に遠く感じられた。成瀬投手の時はそうは感じなかったため、その差により涌井投手がどれだけ調子を落としていたかが良く分かった。だが心配は要らないだろう。原因は単に疲れだと思われるため、その疲れが抜ければまたすぐに調子を上げてくるはずだ。

話は変わってG.G.佐藤選手のこと。G.G.佐藤選手はこの日ファームに降格させられたわけだが、一連の動きを見ていると、G.G.佐藤選手に5番を打たせていたのは渡辺監督の愛情表現の反面、ファームに落とすための布石だったのかもしれない。G.G.佐藤選手は独自の打撃理論を持つタイプの打者で、コーチのアドバイスを積極的に聞こうとはしない。あのデーブ大久保コーチですら、G.G.佐藤選手とは一定の距離を保っていたほどだ。

G.G.佐藤選手にとって、ホームランを打った翌日にファーム行きを命じられたことは屈辱以外の何物でもなかったはず。しかしこのホームランは、決して良いホームランではなかった。と言うのは、ボールの外側をドアスウィングで叩き、強引に持って行ったホームランだからだ。結果オーライとも取れるが、しかし内容的には決して誉められたホームランではなかった。

普通調子を落とした選手は、とにかくチームバッティングに徹しようとする。例えばセーフティーバントを試みたり、ランナーがいればひたすらライト方向を狙ったり。しかしG.G.佐藤選手にはそのようなフォア・ザ・チームの精神がまったく垣間見られなかった。チームの勝利よりも、自分の成績を優先に考えたバッティングばかりが目に付いた。さすがにこれでは1軍では通用しない。

渡辺監督からすれば、「自分の打撃理論にそれだけの自信があるなら、それを見せてみろ」という考えでG.G.佐藤選手を5番に据えたというところも少なからずあったのだろう。しかしまったく結果を出すことができなかった。渡辺監督にとって重要なのは、打てなかった結果ではない。そのプロセスなのだ。つまり調子が悪いG.G.佐藤選手が、調子の悪さをどのように捉え、どのように克服するかということ。コーチに積極的にアドバイスを求めたり、最低限ランナーを進めるバッティングをしたり、自分の判断でバントをするのだって有りだろう。しかしG.G.佐藤選手にはそのような姿がほとんど見られなかった。これでは勝利のためではなく、年俸のために野球をやっていると揶揄されても仕方がないだろう。

もしG.G.佐藤選手がこのまま首脳陣と距離を置くことが続けば、トレード話も再燃しかねない。打撃陣の方は遊離軟骨除去手術を行った中村剛也選手の穴を埋めるべく、ホセ・フェルナンデス選手の入団が決まっている。昨年のフェルナンデス選手は怪我により実力を発揮できなかったが、しかし怪我の心配がない今年は、来年以降の契約も見据えて高い集中力で試合に挑んでくれるはずだ。守備に難があるものの、打者としては素晴らしいスラッガーで、ファンもとても大切にしてくれる。前回ライオンズに所属していた頃は、試合前になると必ずファンの前に姿を現し、サインボールをプレゼントしていた。そのような姿、そして打撃能力の高さを知るだけに、筆者としてはフェルナンデス選手の獲得に関しては大賛成だ。

そのフェルナンデス選手がある程度機能してくれれば、打撃陣の穴はなくなる。となると問題は岸・石井一久両投手を欠く先発投手陣だ。万が一G.G.佐藤選手がこのまま腐るようなことがあれば、もしくはチームバッティングを優先に考えないようであれば、先発投手とのトレードの可能性もないとは言えない。

筆者は、打てなかったという結果を責める気はまったくない。だが打てないのであれば、それなりの心意気を見せて欲しかった。例えばビハインドの場面、チームとしてはランナーを貯めて行きたいと考えるのが自然なことだ。ということはバッターは当然コンパクトにバットを振るべきだし、ファールで粘ってフォアボールをもらうことも考える必要がある。しかしG.G.佐藤選手はそんな場面ですら一発狙いのスウィングをしていた。一年目の外国人選手であるブラウン選手ですらチームバッティングを心掛けることが多いというのに、もう何年もライオンズに在籍しているG.G.佐藤選手がチームバッティングが出来ないというのはおかしな話だ。

厳しいことを書いてしまったが、筆者はG.G.佐藤選手と同じ歳ということでついつい多くを求めてしまう。中学時代から知っている選手でもあるため、やはり熱くなってしまうのだろう。G.G.佐藤選手には早く“バッティング”を取り戻してもらい、1軍のお立ち台で雄叫びを上げてもらいたい。「キモティー!」と。

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2010年07月04日 02:57 


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