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2010/06/25 西武vsオリックス 7回戦


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3:16
オリックス
埼玉西武 × 10

埼玉西武vsオリックス7回戦(西武ドーム:13,279人)
埼玉西武ライオンズ 5勝2敗0分

継投:○涌井秀章(完投)
勝利投手:涌井秀章 10勝3敗 2.77(両リーグ10勝1番乗り)

ホームラン:中島裕之(10号3ラン)、ブラウン(15号ソロ)
盗塁:細川亨(1)

【ハイライト】


【ヒーローインタビュー】


【勝利監督インタビュー】


【ゲームレビュー】
今夜先発をしたのはエース涌井秀章投手だった。調子はブルペンから良さそうではなく、終始指先の感覚を確認するような仕草が見て取れた。しかしそれでも9回をしっかりと投げ抜き、3失点に抑えてしまうところはさすがだ。今夜は筆者も西武ドームで観戦していたのだが、涌井投手が首を捻る場面を何度も見かけた。スポーツ新聞サイトをチェックすると、ストレートが全然走らずに良かったのはスライダーだけだと書かれていたが、筆者は逆のように感じた。ストレートは要所ではスピードが乗っていたし、スピードガンがあまり出ない西武ドームであっても、終盤に146kmを計測する場面もあった。

これはあくまでも筆者の見た感想であり、実際どうだったのかは分からないのだが、今夜はスライダーの安定感がイマイチだったと思う。日高捕手に打たれたホームランも、スライダーが曲がり切らなかった抜け球だった。右投手のスライダーが左投手に対して抜けてしまうと、やはり痛手を負う可能性が高くなってしまう。

今夜は涌井投手の能力の高さを改めて思い知った一夜となった。投げているピッチャーは味方の攻撃が2アウトになると、ベンチ前に出てきて肩を温め直す。一流になり切れないピッチャーはこの時、肩を温め直すことだけに時間を使ってしまうのだが、しかし涌井投手の場合は違う。「肩は温まるもの」という意識が最初からあるのかもしれない。上本捕手野田捕手を相手にキャッチボールをしている姿を見ていると、涌井投手は常に何かを調整しながらボールを投げている。

筆者は今夜、キャッチボールをする涌井投手の目の前で観戦する幸運に恵まれたのだが、涌井投手が最も気にしていたのはスライダーだったように見えた。涌井投手クラスになると、通常ボールを見なくても球種の正確な握り替えができる。しかし今夜の涌井投手はキャッチボール相手からボールを受け取っても、スライダーの時だけ注意深く握りを確認する場面が多く見受けられた。涌井投手の表情を見ていると、指が上手く引っかかっていないような印象だ。恐らく気候の影響もあったのだろう。この時期の西武ドームは湿度が低いということが滅多にない。特に梅雨や夏場の西武ドームの湿度は、高いと80%を越えることもある。だが今夜は実にカラッとしていた。体感での湿度は40%にも満たなかったように思う。そのため指先の湿り気が少なくなり、上手くボールの縫い目に指が引っかからなかったのだろう。

それにしても涌井投手を見ていると、とても若手投手とは思えない。キャッチボール1つにしても本当によく考えながら行っている。中でも印象的だったのは、野田捕手とキャッチボールをしている時のことだった。フォークの握りを確認して投げ、ストレートを投げたあと、イーファスピッチ(フライに近い山なりのボール)に近いカーブを投げた。もちろんキャッチボールなので、あくまでもカーブの握りと抜けを確認するだけの緩やかなボールだ。だがそのボールに対し、野田捕手が待ち切れずにやや前のめりになってやっと捕球するという場面があった。このような場面を目にすると、やはり緩急の大切さを改めて痛感することができる。キャッチャーですら、球種を確認していないと身体が突っ込んでしまうのだ。となるとバッターが打つのはもっと難しいということになる。

涌井投手とキャッチボールをするキャッチャーは、よほど集中していなくてはいけない。なぜなら何を投げてくるか分からないからだ。イーファスピッチ気味のカーブを投げて来たかと思えば、次は130kmを越えるストレートを投げてきたりもする。もちろんサインなど出してはいない。そしてグラウンドでは試合が進行しているため、ボールを逸らすわけにも行かない。非常に緊張感に溢れたキャッチボールだ。通常思考を働かさなければならないのはキャッチャーなのだが、涌井投手にこれだけ頭を使われてしまうと、涌井投手をリードするキャッチャーは本当に大変だと思う。やはり一流のピッチャーをリードできるのは、一流の細川捕手ということになるのだろう。そして一流を育てるのは、やはり一流なのだなとしみじみ思うこととなった。

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2010年06月26日 01:10 


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