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2010/06/22 楽天vs西武 9回戦


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3:14
埼玉西武
東北楽天 13

東北楽天vs埼玉西武9回戦(Kスタ宮城:12,151人)
埼玉西武ライオンズ 7勝2敗0分

継投:○岸孝之~H藤田太陽~H長田秀一郎~Sシコースキー
勝利投手:岸孝之 9勝4敗 2.98
セーブ:シコースキー 2敗22S 1.76

【ゲームレビュー】
チームが良い状態だからこそあえて書いておこうと思う。中島裕之選手の守備に関してだ。今季の中島選手は好守共に大きな成長を遂げているとは思うが、守備に関しては打撃ほどの成長が感じられない。もちろん下手という意味ではなく、中島選手であればもっと良いプレーができると筆者は考えているのだ。

筆者の考え方からすると、中島選手は根本的にショート向きの選手ではない。ショートに向いている選手は、まずストライドが小さく、野球選手として身体的に小柄な選手だ。ストライドが小さくなければならない理由は、ショートは他のポジション以上にボールのバウンドにステップを合わせていかなければならないためだ。大きなストライドではその間にバウンドが変わってしまうことがある。しかし小さなストライドでゴロに入っていければ、その間にバウンドが変わったとしてもすぐに対応することができる。

そして小柄な選手が良いと言う理由は、上半身の強さに頼ったプレーをしないためだ。パ・リーグで言えば千葉ロッテの西岡選手、福岡ソフトバンクの川崎選手、東北楽天の渡辺選手、オリックスの大引選手はいずれも細身、もしくは小柄な選手だ。いずれもホームランを打てるバッターではなく、上半身の強さに焦点を当てると、決して腕っ節の強い選手はいない。だが彼らと比べると中島選手の場合、明らかに体格が異なり、身長差・体重差はそれほどないにしても身体そのものに大きさが感じられる。

この試合で中島選手は3試合連続エラーを記録してしまった。ショートストップという非常に重要なポジションを任せられて、3試合連続でのエラーは少々心配になってくる。よく「守備や走塁にスランプはない」と言われるが、筆者はそうは思わない。走塁であれば、なぜか上手くスタートが切れなくなったり、守備であればなぜバウンドに上手く入れないことが続く時がある。そして打撃のリズムは守備から生まれるというのが野球の鉄則だ。つまり守備で悪いプレーが続いてしまうと、その悪い流れがバッティングにも影響してしまうということだ。筆者はそれを非常に心配している。

ここ数試合西武ドームで中島選手を見ていても、バウンドに対して上手く入れていない時が多く見受けられる。グラブとは、ボールをしっかり握るための道具だと思われがちだがそうではない。ボールはグラブで握るのではなく、ボールが勝手にグラブに入ってきてくれるのだ。握りに行くか、迎え入れられるか。この差が上手い野手とそうでない野手の差となる。もちろん迎え入れられる後者が上手い野手だ。

中島選手の場合はボールを迎えに行ってしまっている。これは松井稼頭央選手も以前は抱えていた癖で、この癖を直せなかったために稼頭央選手はメジャーのショートストップとしては通用しなかった。だが近年の稼頭央選手は直せているようにも見えるため、もし今ショートを守らせたら、ライオンズからメッツに移籍した時よりは遥かに良い守備を見せてくれるとは思う。

中島選手はショート向きではないと言ったが、ではどこに向いているのか?筆者はサードが一番向いていると思っている。それか、セカンドでも良いと思う。中島選手はスローイングに難がある。これは上体の強さに頼ってしまっているためだ。話が前後してしまったが、上体の強い選手は、その強さでボールを強く投げようとしてしまう。そのためコントロールが曖昧になる。反対に小柄な選手や細身の選手の場合、上体に強さがないため否応なく全身を使って投げざるをえない。つまり下半身を使ってしっかりと安定したスローイングをしなければ、強い送球ができないのだ。上体に頼る中島選手(と中村選手)、そして下半身を使ってボールを投げる前述した4人のショートストッパー。これが中島選手と、上手いショートストッパーとの絶対的な違いであり、中島選手がショートに向かない理由の1つでもある。

ショートの場合、ゴロに対しダッシュし、その勢いのまま一塁に送球することになる。つまり一連の動きが止まることなく行われる。これは打球が飛んでくる方向(ホームベース)とショートの位置、そしてそこからの一塁への角度が浅いために可能となるプレーだ。

反面サードやセカンドの場合、ゴロをさばくとどうしても一塁が目線の後方になってしまうため、捕球後一度動きを止めて、しっかりとターンをしてからでないとボールを投げることができない。ショートと、セカンド・サードの違いはここにある。常に目線に一塁を入れてプレーをできるショートと、動きを止めて一塁を探してから投げなければならないセカンド・サード。中島選手の場合、恐らく一度動きを止めてから投げるようにした方が、送球は確実に安定感を増すと思う。

野球においてショートとは、キャッチャーと同じくらい重要なポジションだ。監督の意図をキャッチャーがグラウンドに運び、それをショートストッパーが野手全体に周知させていく。つまりショートストッパーは、チームで最も守備が上手くなくてはならないのだ。こうして見ていくと、やはりキャッチャーとショートはプロに入ってから育てるのでは遅い。生粋のショートをスカウトして連れて来ない限り、本当の意味で固い守備は敷けないだろう。以前にも書いたことではあるが、ライオンズには原拓也選手・浅村栄斗選手という生粋の上手いショートストッパーがいる。

中島選手の打撃をもっと活かすためにも、中島選手をサードにコンバートし、ショートストップは生粋のショートストッパーに守らせるのも1つの戦略だと筆者は考えている。プロ入り10年でショートとしてここまで成長した中島選手の能力はやはり素晴らしい。しかし勝つためにはもっともっと上手いショートストッパーが必要だということも、常勝チームを作るためにも渡辺監督には、長期的展望を持って考えていってもらえたらと思う。

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2010年06月24日 18:55 


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