
2010/06/20 西武vsソフトバンク 12回戦

| 3:30 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| ソフトバンク | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 | |
| 埼玉西武 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 6 | 10 | 1 |
埼玉西武vs福岡ソフトバンク12回戦(西武ドーム:24,276人)
埼玉西武ライオンズ 9勝3敗0分
継投:許銘傑~○武隈祥太~H小野寺力~H藤田太陽~H長田秀一郎~Sシコースキー
勝利投手:武隈祥太 1勝 0.00
セーブ:シコースキー 2敗21S 1.82
ホームラン:細川亨(6号満塁)
盗塁:栗山巧(8)
【ハイライト】
【ヒーローインタビュー】
【勝利監督インタビュー】
【ゲームレビュー】
昨年はリリーフ陣が総崩れ状態となり多くの勝ちを逃したライオンズだったが、この試合は昨年とはまるで違うチームだと感じられる戦い方だった。先発した許銘傑投手がホークス打線に捕まり、3回途中で早々にマウンドを降りると、後続のリリーバーたちが試合をしっかりと作り直した。まず登場したのは将来先発ローテ入りが期待されている武隈祥太投手だった。このピッチャーはとにかくマウンド度胸がある。どんな状況でマウンドに登っても浮き足立つことがないし、マウンドで自分を見失う姿もほとんど見られない。この図太い神経は、いかにも投手向きだ。
その武隈投手が許投手を継いで3回途中から登場すると、2回1/3を見事0点に抑えた。完璧な投球とは言えなかったが、しかしホークス打線を相手に臆することなく、しっかりと攻めた好投だったと思う。武隈投手の魅力は何と言ってもボールの出所の遅さだろう。振り上げてステップした右脚が着地しても、まだ左腕はトップに残っている。ここまでしっかりとタメを作られてしまうと、並のボールだったとしてもバッターはタイミングが取れない。武隈投手が1軍慣れして、もっと実力通りのピッチングができるようになれば、間違いなく将来はローテーション投手となるだろう。そしてこの試合で挙げたプロ初勝利は、その布石とも言える1勝になったと思う。
続いて登場したのは小野寺力投手だった。結果だけを見ると素晴らしいピッチングだった。1イニングを投げて2奪三振の三者凡退。わずか10球で投げ切った。まだこの1試合で判断するわけには行かないが、少なくともこの試合に関しての小野寺投手は素晴らしかったと思う。筆者が見た感じでは、ボールがトップの位置からキャッチャーミットまできれいな一直線を描いていた。これまでは腕を大きく振り過ぎてコントロールと球威を落としてしまっていたのだが、この試合の小野寺投手は違った。あれだけ直線的にボールを投げられたら、バッター目線ではボールへの距離間が掴めない。つまりタイミングを計れないということだ。この状況で緩急を使われたら、バッターは手も足も出ないだろう。
小野寺投手がこのピッチングをどれだけ継続できるかはまだ未知数だ。もし80~90%の確率でこのピッチングができれば、つまりリリーフに成功することができれば、完全復活と言っても過言ではないだろう。しかしリリーフ成功率が60%を下回るようならば、再びファームを落とされる可能性も高い。そのためにもこの試合でのピッチングを決して忘れて欲しくはない。この好投を自信にし、次の登板に備えて欲しいと思う。クローサーはグラマン投手だのシコースキー投手だのと言われるライオンズだが、筆者の希望はやはり小野寺投手が9回のマウンドに登ることだ。
小野寺投手の後は藤田太陽投手~長田秀一郎投手~シコースキー投手と繋いだわけだが、この3人に関してはいつも通り安定感は抜群だった。特に長田投手は三者三振で8回を締め、ホークスの反撃の根をしっかりと絶やした。素晴らしいリリーフだったと思う。現在ライオンズには左のリリーバーが不在と言える状況なのだが、セットアッパーがこれだけ安定していればワンポイントリリーバーはそれほど必要にはならないだろう。だが来月に入り工藤公康投手・星野智樹投手が1軍に戻ってくれば、ブルペンはさらに安泰と呼べる状態となる。だがそのためにもセットアッパーの安定は不可欠だ。2軍から戻ったばかりの投手にあまり負担をかけさせてはいけない。
だが今夜のような試合ができていれば、それほどの心配は要らないだろう。1試合2試合崩れたとしても、それが続くということは今のリリーバーの状態を見ると考えにくい。ということは、あとはどれだけ温存できるかだ。そのためには先発投手が最低でも6イニング以上投げなくてはならない。先発投手がしっかりと試合を組み立てることができていれば、リリーバーも実力通りのピッチングをし続けてくれるはずだ。


2010年06月24日 18:25 Tweet


