
2010/06/07 中日vs西武 4回戦

| 3:04 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 4 | 8 | 0 | |
| 中日 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 |
中日vs埼玉西武4回戦(ナゴヤドーム:31,641人)
埼玉西武ライオンズ 3勝1敗0分
継投:野上亮磨~田中靖洋~武隈祥太~○大沼幸二~Sシコースキー
勝利投手:大沼幸二 1勝 0.00
セーブ:シコースキー 2敗20S 2.03
ホームラン:上本達之(2号ソロ)
【ゲームレビュー】
中日との最終戦、3点差をひっくり返しての逆転勝利には大きな価値があった。まず相手の守護神、岩瀬投手の名球界入り(通算250S)を阻止したことも大きいし、その岩瀬投手を打ち崩しての逆転勝利にも、大きな価値がある。強いチームと弱いチームの違いは先制点を取れるかどうかと、その先制点を守れるかどうか、そしてビハインドから逆転まで持って行ける勝利への執念があるかどうかだ。
プロ野球の場合、首位争いに絡めるレベルにあるチームが先制点を取った場合、7~8割の確率で勝利することができる。つまり、よほど間違わなければ先制すればほとんどの試合で勝てるということだ。そしてもう1つ、首位争いができるチームと、実際に首位に立てるチームとの違いは、先制された試合をどれだけ物にできるかにある。逆転勝ちが増えていくほど、優勝の可能性は高まっていく。
渡辺監督もこの試合の勝利には手応えを感じたのだろう。交流戦残り4試合となり、初めて「優勝」という言葉を使った。確かに十分に交流戦優勝を狙える位置にはいる。だが優勝するためには、残り4試合をすべて勝ちに行くつもりで戦う必要があるだろう。オリックスとは同率だし、続く楽天・ロッテにも十分優勝の可能性は残されている。つまりライオンズが交流戦初優勝を飾るためには、負けないことが条件となる。
さて、岩瀬投手を打ち崩したことに価値があると書いたが、この試合の岩瀬投手は250Sがかかっていたということもあり、平常心で投げることができなかったのだろう。全体的にコントロールが甘かった。だがそれを差し引いたとしてもライオンズの各打者はよく打った。まず片岡選手と石井義人選手がスライダーをヒットし、代打中村選手がシュート、そして高山選手がストレートを打ち、岩瀬投手の球種を満遍なく打ち返した。ある特定の球種だけを打たれたのなら、バッテリーとしては攻め方を変えれば対応することもできる。しかしここまで満遍なく色々な球種を打たれてしまうと、バッテリーとしては投げるボールがなくなってしまい、外角一辺倒の配球になりがちだ。こうなるとストライクゾーンの幅が狭くなってしまい、バッターはさらに的を絞りやすくなる。栗山選手は結果的にミスショットでアウトになってしまったが、栗山選手へは完全に外角一辺倒の配球となっていた。
ライオンズはもう今季は、レギュラーシーズンで中日と戦うことはない。だがもしまだ中日戦が残っていたとしたら、これだけ見事に岩瀬投手を打ち崩したことはライオンズにとっては大きな自信となっただろう。また逆に、岩瀬投手には投げにくいチームという印象を与えられたはずだ。今季は相手が好調じゃないにしても、なかなか好投手を打ち崩せていないライオンズだっただけに、この1勝は本当に価値がある1勝だったと思う。この勝ちを忘れなければ、あと4試合で優勝を狙うことは十分に可能だろう。いや、と言うよりここまで来たなら、絶対に優勝を目指さなければならない!


2010年06月08日 17:25 Tweet


