
2010/04/28 西武vsロッテ 8回戦

| 2:42 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | |
| 埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | × | 3 | 9 | 0 |
埼玉西武ライオンズ 4勝4敗0分
継投:○石井一久~H藤田太陽~Sシコースキー
勝利投手:石井一久 3勝1敗 3.09
セーブ:シコースキー 2敗12S 1.17
ホームラン:大崎雄太朗(1号ソロ)プロ入り初ホームラン
盗塁:片岡易之(14)、中島裕之(4、5)
【ハイライト】
【ヒーローインタビュー】
【勝利監督インタビュー】
【ゲームレビュー】
ライオンズが今季31試合目にして、ついに単独首位に躍り出た。渡辺監督はチームを率いる立場として「全然気にしてません」と言う順位についてだが、しかしファンにとってはチームが首位にいること以上に嬉しいことはない。気は早過ぎるが、、願わくばこのまま最後まで首位で居続け、日本シリーズまで制して欲しいと思う。
今夜先発をしたのは絶好調の石井一久投手だった。立ち上がり1~2回に関しては制球が定まらず、常にボール1~2個分甘いコースに行っていた。だがこれも立ち上がりでまだ球威がある頃だったから大怪我には繋がらず、失点も2回に失った1点のみで切り抜けた。すると3回くらいからは一気に制球が良くなり、甘いコース側に外れていたボールが、ボールゾーン側にずれるようになっていった。この修正もあり、3回以降は散発の3被安打のみで、フォアボールも失点も0に抑えた。パーフェクトと言っても良いほどの投球内容だったと思う。
今夜の石井投手のボールで最も良かったのは、ライン際のボールだ。昨日の岸投手もラインへの制球は抜群だったのだが、しかし球審の栄村さんのジャッジは辛く、なかなかストライクを取ってはくれなかった。反面今夜の石井投手の場合は、ライン際のボールを球審の橋本さんがストライクを取ってくれたため、ピッチングにかなりの幅を持たすことが出来ていた。ちなみにラインとは、ストライクゾーンを縦に分割した時のラインのこと。ピッチャーが投球練習をする際は、コースへの制球を定める前に、ラインの制球を確かめることが多い。ラインは縦に分割した縦長のゾーンのことで、コースとは縦のラインにさらに横のラインを加えたポイントのこと。例えばストライクゾーンを9分割した時の的がコースと言うわけだ。
今夜の石井投手はラインへの制球が抜群で、インスラ(INスライダー;ボールゾーンからストライクゾーンに食い込むスライダー、もしくはカーブ)が良く決まっていた。右バッターからすると、このインスラを駆使されてしまうと追い込まれた後どうしようもなくなってしまう。見逃すとストライクになるし、かと言って打って行っても凡打になりやすい。これがもし右ピッチャーが相手であればファールになりやすいのだが、左投手対右打者の場合、左ピッチャーの内に入ってくるボールをカットしてファールにしようとすると、意外とボールはフェアゾーンに転がってしまう。今夜のロッテ打線もこのインスラにやられ、4回以降の右打者はほとんど三振か内野ゴロで打ち取られている。この日インスラを苦にしなかったのは、左打者の大松選手くらいだっただろう。
さて、今夜は石井投手だけではなく高山久選手も光っていた。打撃でもしっかりと1本ヒットを打ったわけだが、それ以上に守備が良かった。高山選手はそれほど足の速い選手ではないため、守備範囲は決して広くはない。だが外野を守って11年目という経験もあるのだろう、打球判断が常に安定している。外野経験のまだ浅いG.G.佐藤選手などは、打球の落下点に対し直線で走っていけない弱点を未だ抱えている。難しい飛球になると、必ずどこかで曲がり角を作って打球を追ってしまうため、時間をかなりロスしている。だが高山選手の場合は一直線で落下点に走って行けている。そのため守備範囲が広くなくても、大飛球でも無難に守備をこなすことができている。投手目線から見れば、高山選手の打球の追い方は安心して見ていられる。
そして高山選手といえば昨年の後半から神主打法を採用している。元祖神主打法と言えばかつての三冠王落合博満中日監督なのだが、高山選手曰く決して真似をしたわけではないらしい。自分で最もリラックスして打てる打法を試行錯誤していたら、たまたま神主打法に行き当たり、実際に取り入れた後になって落合選手の過去の映像を初めて目にしたようだ。
神主打法はボールをギリギリまで見極められるという大きなメリットがある反面、強靭な身体がなければバットが投球に対して負けてしまうというデメリットがある。ちなみに現役時代の落合選手は神主打法を続けるに当たり、太腿の太さ60cmをキープするように心掛けていたそうだ。高山選手の場合入団時は「秋山二世」と言われていただけあり、強靭な身体とリストを持っている。だからこそ神主打法を物にできたわけだ。もし身体の線が細い選手が神主打法を取り入れても、まず結果を出すことは難しいだろう。昨年まで2軍監督を務めていた片平晋作さんは退団間際の頃、高山選手に「その打ち方を絶対に変えるなよ」とアドバイスそうだ。
11年目で遅咲きとも言える高山選手だが、今後も好調をキープして1年間1軍に居続けられる活躍を見せて欲しいと思う。渡辺監督も2軍監督時代、高山選手がひたむきに練習する姿をずっと見ていただけに、今年の活躍には感慨深いものがあるのではないだろうか。ぜひ今季は高山選手の活躍で、渡辺監督を再び男にしてあげてもらいたい!
【4月29日の予告先発投手:田中靖洋投手】 筆者も西武ドームで観戦予定


2010年04月28日 21:47 Tweet


