
2010/04/24 オリックスvs西武 5回戦

| 3:29 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 埼玉西武 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 | 9 | 1 | |
| オリックス | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 |
オリックスvs埼玉西武5回戦(京セラドーム大阪:22,395人)
埼玉西武ライオンズ 3勝2敗0分
継投:○許銘傑~H長田秀一郎~星野智樹~H藤田太陽~Sシコースキー
勝利投手:許銘傑 2勝2敗 3.75
セーブ:シコースキー 2敗9S 1.46
盗塁:ブラウン(3)
【ハイライト】
【ヒーローインタビュー】
【ゲームレビュー】
この試合先発したのは先発6番目の男・許銘傑投手。しかし6番手とは言えここまではどの試合もしっかりと先発としての責任を果たしている。昨年後半戦からの好調を維持し、さらにそこで芽生えた自信が安定感を生んでいる。
許投手の持ち味といえばやはり豊富な球種だ。その中でもストレート、シュート、スライダーのコンビネーションはバッターからするとかなり厄介になる。配球の基本は「対」を考えること。例えば最終的にアウトコースのスライダーで打ち取りたい場合は、その伏線としてインコースのシュートを投げておくことで、アウトコースのスライダーがより威力を増す。今季の許投手は右打者のインコースに恐れずにシュートを投げられているため、多少甘く入ったスライダーでも打者を打ち取ることができている。
そしてさらにはフォーク、カーブ、チェンジアップがその中に加わるため、打者からすると本当に的を絞りにくい投手だと言える。ただしスタミナに不安があるため、100球前後になってくると目に見えて球威が衰え、コースも甘くなってしまうことがある。そのため6イニング、もしくは7回途中まで3失点以下で抑えてくれれば、6番手としては十分な仕事をしたと言えるだろう。
この試合に話を戻すと、バッテリーを組んだのは上本捕手だった。ファーム時代からある程度気心が知れているためのコンビなのかと思いきや、試合が始まってみると許投手はかなり多くの場面で上本捕手のサインに首を振っていた。首を振って投げたボールのほとんどが変化球だったところを見ると、上本捕手は調子の良いボールをどんどん投げたがったが、許投手がそこをしっかりと自制したという形になるのだろう。
ライオンズの先発ローテーション6人中3人に完投能力がありリリーバーを休ませることができるため、4番手以降の先発投手は基本的には初回から飛ばしていくことができる。特に許投手のような6番手投手であれば、1イニングでも長く投げるのではなく、1点でも少なく失点を抑えることの方が重要になる。5回2失点、6回3失点ならば渡辺監督も十分合格点を出してあげられるはずだ。
さて、話は変わるが中村剛也選手のエラーがあまりにも多過ぎる。チーム総エラー数の1/4、21個中5個が中村選手のエラーとなっている。ホームランが出始めているのはファンにとっては大きな朗報となるが、しかし勝つためには1ヵ月で5エラーというのは多過ぎる。1シーズンに換算すると30個以上エラーする計算となってしまう。ホームランを打てる魅力は非常に大きいが、しかし野球は点取りゲームではなく、如何にして失点を防ぐかというゲームなのだ。そしてこれができない限り強いチームを作ることはできない。まさに黄金時代のライオンズのような鉄壁の守備陣を形成できない限り、ライオンズに新たな黄金時代がやってくることはないだろう。
中村選手はサードというポジションに強いこだわりがあるようだ。しかしこれだけエラーを重ねているという状況で、個人の希望だけを優先していてはならないと思う。中村選手は「たまたまです」と言うが、サードよりも守備の負担が少ないファーストを守った試合の方が打撃成績が良くなる。このような現実を見ていくと、勝つためにも中村選手本人のためにも、ファーストへの本格コンバートを考えた方が良いのかもしれない。
とにかくエラーが多いチームは必ず短期決戦や、1点差ゲームで脆さが出てしまう。その隙を相手に見せないためにも、渡辺監督はもっと「監督判断」を行っていいと思う。選手を自由にし、乗せて活躍させるだけが監督の仕事ではない。時には監督としての思い切った判断が求められることもあるのだ。中村選手のエラーが失点に結びついている場面も多い。ピッチャーのことを考えても、やはり中村選手のファーストコンバートは決してマイナスになることはないはずだ。そして守備の負担が減れば、おかわりの数もさらに増すことになるだろう。


2010年04月27日 01:40 Tweet


