
2010/04/15 西武vs楽天 5回戦

| 2:56 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 東北楽天 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 6 | 2 | |
| 埼玉西武 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 1 | 0 | × | 7 | 12 | 1 |
埼玉西武vs東北楽天5回戦(西武ドーム:10,059人)
埼玉西武ライオンズ 4勝1敗0分
継投:○西口文也~野上亮磨~山本淳~田中靖洋(プロ初登板)
勝利投手:西口文也 1勝1敗 7.07
ホームラン:中村剛也(3号ソロ)
盗塁:片岡易之(9)、栗山巧(3)
【ハイライト】
【ヒーローインタビュー】
【勝利監督インタビュー】
【ゲームレビュー】
背水の陣という様相で登った今季3試合目の先発マウンド、3度目の正直にしてやっと大エース西口文也投手が好投を見せてくれた。西口投手自身、そうとうな覚悟を持って挑んだ一戦だったと思う。試合開始直前のブルペンでの表情にも気合いが満ち溢れていた。ブルペンキャッチャーからの返球を受ける際も、まるでボールを叩きに行くようにして捕球していた。その姿には悲壮感さえ漂っていた。
いつもながら立ち上がりは上々だった。初回高須選手に2ベースヒットを浴びてしまうが、これは高めに浮いた失投。この失投さえなければ、立ち上がりはもっとスムーズに行っていただろう。そして何より初回は、高山久選手のファインプレーに救われた。
この試合崩れそうになったのは3回だけだった。聖沢選手に甘く入ったボールに合わせられ、先頭打者を2ベースで出塁させてしまう。合わせただけのバッティングでボールをあれだけ飛ばされてしまうということは、やはり西口投手には年齢による衰えが確かにやってきているということなのだろう。聖沢選手に打たれると、その後はこの2ベースヒットが想定外だったとでも言うようにフォアボールを3つ続けて押し出しの1点を献上してしまう。しかしピッチングが崩れてのフォアボールはなかった。力が入り過ぎてボールが引っかかってしまってのフォアボール。結果的に1点を取られはしたが、気持ちは十分に攻めていたフォアボールだった。
3回のピンチを何とか切り抜けると、その後はスムーズに行った。最終的には6回を投げて3安打1失点。先発投手としては十分に責任を果たしたと言えるだろう。だが筆者が見る限りでは、今季先発した3試合中、今夜が一番調子が悪そうに見えた。スライダーが曲がるタイミングがいつもよりも若干早く、打者に簡単に見極められていたということもあるし、ストレートも球速以上の伸びは感じられなかった。だがそれは西口投手自身が一番分かっていたことだ。調子が悪かったからこそ丁寧に丁寧にボールを投げ、打たせて取るピッチングを心がけていた。3回に出した3つのフォアボールも、丁寧に投げたからこそのフォアボールだった。もしあの場面勢いで抑え込みに行っていたら、ボールはもっと甘く入り、大怪我をしていただろう。
今季の西口投手のピッチングを見て、潮崎コーチは「もう西口文也という名前では抑えられないところまで来ている」と言った。実はこの言葉はバッターだけではなく、審判に対してもそうなのだ。今夜の試合は特にそれを実感したのだが、ストライクのコールがあっても良いようなコースで、ことごとくボールと判定されていた。もし2005年の西口投手のように、打者からも審判からも力を認められている状況であれば、間違いなくストライクとコールされていたはずだ。だが今の西口投手は、審判からの信頼を得られていない。勝てていない投手という理由で際どいコースがボールと判定されてしまう。
今後西口投手が審判から信頼を得るためには、球速は捨てるべきなのかもしれない。今と同じダイナミックなフォームを保ちつつ球速は抑え、コントロール重視の軟投派にシフトしていく必要があるかもしれない。球速ではなく、切れにこだわっていく必要があるかもしれない。
今夜の1勝で通算164勝となった西口投手。200勝まではあと36勝。36勝という数字は最低でも3年はかかるだろう。となると2012年まで先発として頑張らなければならない。だがあと3年も経てば西口投手は40歳となる。さすがに40歳になって力投することはプロレベルでは難しいだろう。だからこそまだまだボールを投げられる今のうちに、もっと楽をできるピッチングにシフトしていって欲しいと思う。
メジャーリーグのサウスポー投手の中で、最も多くの勝ち星363勝を挙げたウォーレン・スパーンはこう言った。「打撃とはタイミングである。そしてピッチングとはそのタイミングを狂わせることだ」と。西口投手が今後、200勝できるピッチングを魅せてくれたらファンとしては本当に嬉しいし、チームとしてももっと確実に優勝を狙えるようになるだろう。そのためにも今シーズンは是が非でも久しぶりの2ケタ勝利を達成してもらいたいと思う。頑張れ!西口投手!!
【4月16日の予告先発投手:涌井秀章投手】


2010年04月15日 21:46 Tweet


