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2010/03/30 西武vsソフトバンク 1回戦


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3:20
ソフトバンク
埼玉西武

埼玉西武vs福岡ソフトバンク1回戦(西武ドーム:15,140人)
埼玉西武ライオンズ 1勝0敗0分

継投:○岸孝之投手~H星野智樹~H藤田太陽~Sシコースキー
勝利投手:岸孝之投手 1勝1敗 6.30
セーブ:シコースキー 1敗3S 2.70

ホームラン:G.G.佐藤(1号ソロ)
盗塁:栗山巧(1)、片岡易之(1)、中島裕之(1)

【ダイジェスト】


【ヒーローインタビュー】


【勝利監督インタビュー】


【ゲームレビュー】
前回の登板ではらしからぬピッチングをしてしまった岸孝之投手だったが、今夜は違った。岸投手のピッチングは入団以来ほとんどすべて見てきたが、今夜はその中でも一番のピッチングだったと思う。それくらい今夜の岸投手のストレートには威力があった。

前回の登板で岸投手が打たれてしまった原因は、岸投手自身ではなく細川捕手にあった。完全に「いつものリード」をしてしまい、ロッテ打線に完全に狙い球を絞られてしまっての結果だった。しかし今夜のリードは素晴らしかった。良い意味で岸投手らしくなかったし、細川捕手らしくない配球だった。今夜の配球にはホークス打線もかなり戸惑ったはずだ。

まず前半戦は、カーブをほとんど投げなかった。1~2回だけを見ても、確か1球しかカーブは投げていない。いつもの岸投手であれば「ここはカーブだな」と思ってしまうようなカウントで、今夜はストレートを投げていた。そして時には岸投手自身が首を振ってストレートを投げる場面も見受けられた。岸投手自身、今夜のストレートにはそれほどの自信があったのだろう。

筆者が春季キャンプ中の岸投手のボールを見た限りでは、ストレートが去年までとはまるで違うボールになっていた。正確に数えたわけではないが、恐らくリリースからキャッチャーミットまでの距離間で、バックスピンは5回転以上増えているのではないだろうか。残念ながら筆者の再生環境ではスピンの数は確認できないのだが、ボールを見る限りではスピンは間違いなくその回数を増しているはずだ。そのためボールの軌道が去年までとはまるで違う。「糸を引くようなストレート」とはまさに今夜の岸投手のストレートのことだ。

思えば日刊埼玉西武ライオンズは今年最初の記事以来、今年最も期待する先発投手に岸投手の名前を挙げ続けて来た。この予感に間違いがなかったことを、筆者は今夜確信した。

並の投手であれば、ストレートの質がここまで変わってしまうと、抜くボールが上手く抜けなくなることがある。岸投手の場合はカーブやチェンジアップだ。カーブは、今夜の前半は山の高さがボール1~2個分低かったのだが、中盤に入るといつもの岸投手のカーブに戻った。つまり、バッターが首を上下させないとボールを追うことができなくなる山の高さだ。チェンジアップに関してもやはり前半戦は良くはなかった。ホークス打線が打ち損じてくれたシーンもあり、大怪我はしなかったが、チェンジアップを上手く抜くことができていなかった。チェンジアップを上手く抜けないと、そのボールはただの棒球になってしまい、簡単に痛打されてしまう。だが後半戦ではそのチェンジアップが良いところに落ちるようになり、ストレートだけではなく、チェンジアップやカーブでも空振りを取れるようになった。

フォアボールを出してしまったものの、岸投手は7回1アウトまでホークス打線をノーヒットに抑えた。「ひょっとしたら!?」という予感もしたが、残念ながらノーヒットノーランの夢は、長谷川選手のライト前ヒットによって打ち砕かれてしまった。

結果的に岸投手は7回を投げ抜いて2安打2失点に抑えた。だが筆者に言わせれば、これは完全に1失点だったと思う。7回、ランナーを2人背負って松田選手を打席に迎えたのだが、その松田選手に打たれたヒットを、G.G.佐藤選手が2ベースヒットにしてしまった。映像を見る限りでは、完全に目測を誤っている。打球の速さ、レフトフェンスの角度、自らの走力、すべてを見誤っているように筆者には見えた。せっかく先制ホームランを放ったというのに、これではそれも帳消しになってしまう。

西武ドームでの開幕シリーズ2~3戦目でも見受けられた不安だが、G.G.佐藤選手はまだレフトの守備に馴染んでいないのだろう。筆者には右翼手としてレフトを守っているように見えて仕方がない。決して守備が下手な選手ではないだけに、一日でも早くレフトの視界に馴れてピッチャーを助けるプレーをしてもらいたいと思う。

さて、そして今夜はもう少し打者についての話を。シーズンは始まってしまったが、片岡易之選手にまだ迷いが感じられる。その象徴として、開幕シリーズではアディダスのバットを使っていたのだが、今夜はミズノ製のバットを使っていた。ただ今夜はヒットも出たし、初盗塁も記録できたので、何とか明日以降乗っていってもらいたいと思う。

ちなみに中島裕之選手に関してはもう心配はなさそうだ。今夜は完全にヒットを打つためのバッティングにシフトできていた。初球に関しては一発を狙うスウィングも見せていたが、それ以降になるとバットはコンパクトに振られていた。この修正能力の高さは流石としか言いようがない。

前回の登板で岸投手が打ち込まれたあと、実は日刊埼玉西武ライオンズ宛に数多くの岸投手を心配するメールが寄せられた。筆者はそのすべてに対し、筆者なりの見解を伝えさせてもらったのだが、今夜の岸投手はまさに筆者の見解通りの、いや、それ以上の投球を披露してくれた。今夜のピッチングで全国の岸ファンは大いに安心されたことと思う。正直、筆者自身も安心した。

開幕6戦目にして、やっと涌井投手以外に勝ち星が付いたライオンズ。明日はベテラン石井一久投手が続いてくれるはずだ。ファームでの調整登板では若干不安定な投球をしていた石井投手だが、明日はこの自称所沢っ子が必ずやってくれるはずだ!

【3月31日の予告先発投手:石井一久投手

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2010年03月30日 21:49 


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