
2010/03/20 西武vsロッテ 1回戦

| 2:38 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 | |
| 埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | × | 2 | 3 | 1 |
埼玉西武ライオンズvs千葉ロッテマリーンズ 1回戦(西武ドーム:33,331人・満員御礼)
埼玉西武ライオンズ 1勝0敗0分
勝利投手:涌井秀章 1勝 1.13
セーブ:シコースキー 1S 0.00
ホームラン:中島裕之(1号)、ブラウン(1号)
【ダイジェスト】
【ヒーローインタビュー】
【監督インタビュー】
【ゲームレビュー】
ついに開幕をした2010年のパシフィック・リーグ。埼玉西武ライオンズの開幕投手を務めたのは予想通り、エース涌井秀章投手だった。結果から言えば、開幕投手として相応しいピッチングをしたと思う。ただ西武ドームで筆者が見ている限りでは、決して調子は良さそうではなかった。
試合前に入るブルペンをずっと注目していたのだが、ストレートには伸びがあった。球速そのものはそれほど出てはいなかったが、しっかりと指に掛かった時のボールは、さすがというレベルだった。特に高めに投げるストレートには、力があるように感じられた。だが反面、変化球には相当苦しんでいるように見えた。スライダーとカーブの制球がイマイチで、これは試合中だけではなくブルペンからその状態だった。
元々球数が多いのが涌井投手の1つの特徴でもあるが、この日は特別多かったように感じる。8回で降板して145球ということは、もし9回を投げ切っていたら確実に160球は超えていただろう。いくらスタミナがある涌井投手とは言え、さすがに初戦から160球というのは身体にも堪えるはずだ。
球数が増えてしまった最たる要因が、スライダーやカーブと言った横の変化球の制球だった。スライダーはカーブよりは悪くはなかったが、それでも良いコースに決まっても少しずつボールゾーンに外れてしまっていた。カーブに関しては、涌井投手の投げるカーブとは思えないほどの調子の悪さだったと思う。カーブを投げる時だけ明らかに腕の振りが緩くなり、手先だけでボールを曲げようとしていたように筆者には映った。そのため高めに抜けたり、ワンバウンドすることが多く、カーブの悪さで3-2というカウントを多々作ってしまった。
しかし涌井投手は、それでも前半戦はスライダーとカーブを修正しようと躍起になっていた。マウンド上での修正力を持つ投手だけがエースになれる。涌井投手ももちろん高い修正力を持ち合わせている。だがこの日は結局最後まで修正し切れなかった。そのためだろうか。後半戦は配球が大きく変わった。横の変化ではなく、縦の変化を多用するようになった。
筆者は3塁側のスタンドで観戦していたのだが、この角度からだと後半戦で投げていた縦の変化が、Vスライダーかチェンジアップのように見えていた。だがLヴィジョンに写されるリプレイなどを見ると、そのほとんどはフォークボールだった。後半戦はかなりフォークボールを多投し、恐らく後半戦だけで見たなら20%近くのボールがフォークだったのではないだろうか。
まさか涌井投手があそこまでフォークに頼るとは思わなかったが、それは恐らくロッテ打線も同じだったと思う。並の投手があそこまでフォークに頼ってしまえば、利き手の握力は急速に落ち、ボールのコントロールもまったくつかない状態になってしまうだろう。だがそうならないのが涌井投手の凄いところだ。やはり人並み外れた努力を続けているのだろう。
しかもあれだけ多く不利なカウントを作ったにも関わらず、フォアボールは3つで済ませている。これが3ボールからでもストライクを取れる球種を2つ以上持っている投手の強さなのだろう。明らかに調子が悪い状態でもこれだけのピッチングをしてしまうのだから、今年の涌井投手もやはり最多勝の最有力と言えるだろう。次回、3月27日の先発登板にも期待したいと思う。
【3月21日の予告先発投手:帆足和幸投手】


2010年03月21日 01:32 Tweet


