
直筆のお礼状を書くことにした雄星投手

新人合同自主トレも順調で、登録名は「雄星」となり、春季キャンプもA班入りが決まり益々注目度が増していく雄星投手。これまで涌井投手、岸投手、細川捕手、中村選手らの先輩とも対面を果たして来た。
雄星投手はご存知の通り、入寮時には私服を一着も持っていなかった。持っていたのは学校の制服とジャージのみで、慌てて岩手の実家から中学時代に来ていた服を送ってもらっていたほどだ。ライオンズは球団の方針で、選手のジャージ姿での外出が禁じられている。そのため入寮直後の私服を持たない雄星投手はかなり困っていた。だが私服を一着も持ってこなかったルーキーに対し、球団職員の方はきっともっと驚いたに違いない。いや、ひょっとしたらトレンディエースと呼ばれていた渡辺監督が一番驚いたかもしれない。
普通の高校生の多くは、お洒落な服を買うためにバイトをしている。だが野球一筋だった雄星投手はお洒落な服どころか、私服すら持っていなかった。そのため入寮直後すぐにファンから服が届けられるようになった。そして先輩や同期たちからも服をもらっているようで、今ではチーム一の衣装持ちとなったらしい。
そしてここからが実に雄星投手らしいのだ。何と服をプレゼントしてくれたファンに対し、直筆のお礼状を送ることを考えているようだ。中にはミッシェル・クランの2万円もするグレーのコートを送ったファンもいるようで、決して安価なプレゼントとは言えない額だ。ブランド物じゃないにしても服を送ってくれたファンはすでに何人かいて、その数はすでに20着にもなったらしい。
雄星投手が憧れる工藤投手は、ファン1人1人に対しとても丁寧にサインをしてくれる。「選手にとってはたかが1枚のサインかもしれない。けどファンにとっては一生の宝物になる」と考えているのが工藤投手なのだ。雄星投手はすでに、工藤投手同等のファンサービスを行おうとしている。心を込めた、直筆のお礼状。ファンにとってはまさに一生忘れられない宝物となるだろう。
自主トレ中に「プレゼントがあるので練習が終わったら取りに来てください」とファンに声を掛けられていたことも決して忘れない。練習が終わった雄星投手は、本人が行って混乱し、ファンが怪我をすることを避けるために球団職員にプレゼントを取りに行ってもらった。そして本人は離れたところから大声でお礼を伝えたらしい。
これらはきっと、花巻東高校の佐々木監督の指導、そして教育の賜物なのだろう。雄星投手はまさに高校球児らしい、爽やかな好青年へと成長した。
これだけファンに愛され、そしてこれだけファンを大切にする雄星投手。ぜひ一年でも早く先発ローテーション入りできるように頑張って欲しいと思う。そして雄星投手のご両親のこだわりでもあった「星」マークの入ったグッズが早く作られればいいなとも思った。


2010年01月22日 05:45 Tweet


