
契約更改で上がった選手、下がった選手

12月に入ってからライオンズの契約更改が次々と行われている。だが中島選手や上本選手を除くと、増えたとしても全員が微増でしかない。そして残りの大半の選手は減俸されている。これが4位に転落したチームの現実なのだろう。
上本選手は600万円から1200万円に倍増した。結婚し、身も固めたところでこの倍増は本人にとっては嬉しいはずだ。来季の上本選手は、恐らく捕手ではなく野手として勝負していくのだろう。大きいのが打てる左バッターは、現場からしたら喉から手が出るほど欲しい存在だ。だが今年までのように捕手中心でしか出場できないのなら、出番が大幅に増えることはない。それほどまでに細川捕手と銀仁朗捕手の壁は厚くなった。
上本選手本人は秋季キャンプから外野の練習を行っている。現在もオフとは言え毎日休みなく練習しているようだ。来季この努力が報われレギュラーを獲得できれば、本人にとってだけではなく、チームにとっても嬉しい成長となる。5・6番に、成長した上本選手とG.G.佐藤選手が並んだら、相手チームからすると本当に気の抜けない打線になるだろう。
さて、投手陣の方に目を向けると平野投手が減俸された。平野投手は1年目からストレートにこだわり続けているが、しかしそれが1軍ではまったく通用していない。社会人上がりの平野投手にとって、3年目となる来季は勝負の年となる。それでなくても即戦力として期待されての入団だっただけに、もし3年間で成長できなければ、大減俸も覚悟しなければならないだろう。
筆者が見ている限りでは、平野投手のピッチングは正直すぎる。いわゆる教科書通りのピッチングに見えてしまうのだ。しかしそれでは1軍では通用しない。1軍で通用するためには、何か1つウィニングショットを持つ必要がある。平野投手にはまだそれがないのだ。
平均点以上の変化球は持っているのだが、困った時に勝負球として使える球種がない。これが平野投手の致命傷となってしまっている。本人はストレートにこだわり続けているが、150km未満のストレートを勝負球として使い続けられるほど、プロの世界は甘くはない。社会人では通用したかもしれないが、プロのバッターは社会人とはレベルが違いすぎる。
野手では平尾選手が減俸された。しかしこれは仕方がないだろう。1軍登録日数も、出場試合数も少なく、ベテランらしい働きが出来なかった。だが平尾選手は現在野手最年長選手だ。江藤選手が引退した今、平尾選手がベンチを引っ張っていかなければならない。
チームが苦しい時、絶対に必要になるのがベテランの力だ。だが今季の平尾選手はその大事な場面で1軍にいることが出来なかった。まだまだ老け込む年齢ではないし、来季は何としてでも常に1軍に帯同できる状態でいて欲しい。今季は縁の下からのベテランの押し上げがあまりにも少なかったが、チーム状態を上げるためには、その押し上げが重要になってくる。
平尾選手は内野ならショート以外どこでも守れる器用さがある。彼のようなユーティリティプレイヤーはチームには必ず必要な存在だ。いざと言う時、ユーティリティプレイヤーほど頼れる存在はいない。だからこそ平尾選手は常にベンチに入っていなければならない。そしてチーム1の盛り上げ役としても、来季は絶対にフルでベンチ入りしてもらいたい。そして日本シリーズで、再びチャラ尾フィーバーを巻き起こしてもらいたい!


2009年12月04日 17:17 Tweet


