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中島裕之選手、年俸2億5000万を保留


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中島選手は契約更改で、年俸2億円から2億5千万円へのアップを不服としてサインをしなかった。これには筆者としても意外で、予想は2億8千万円くらいかなと思っていた。

今年の中島選手は最多安打と最高出塁率の2冠に輝き、パ・リーグでは唯一の全試合フルイニング出場を果たした。しかもWBCの連覇にも貢献し、その頃球団は、WBCでの活躍も年俸査定に加えると言っていた。確かに中島選手はすでに高額年俸者ではあるが、今年の一選手としての活躍を見れば、5千万円アップは少し少ない気がする。

筆者は基本的に、いわゆる“銭闘”をする選手はあまり好きではない。例えばG.G.佐藤選手は、一選手としては大好きだが、毎年契約更改で揉める姿勢には好感を持てない。逆に西口文也投手や、現役時代の潮崎哲也投手のように金額には一切文句を言わない選手は、それだけで応援したくなる。

だが、それは決してすぐにサインをしないことが悪いと言っているのではない。例えば予想よりもあまりにも評価が低い場合は、適切な対応で納得するまで交渉を続ければ良いと思う。ただし明らかに公傷ではない怪我を公傷扱いにするようにごねたり、誰もが納得する成績を挙げていない選手がごねるのは良くはない。

その点中島選手は、誰もが納得する成績を挙げた。最高出塁率の獲得は2年連続だし、20本塁打・20盗塁も2年連続。そして打点は昨年の81から92に増え、フォアボールも昨年の55から75に増えている。さらに言えば出塁した時の生還率は38%という数字だ。得点圏打率の高くない中村選手、固定できなかった5番打者を後ろに控えていたことを考えると、驚異的な生還率だ。ちなみに片岡選手の生還率は46%、栗山選手が36%だった。

中島選手は恐らく来年あたり、選手として完成に近づくと思う。野球選手にとって身体のピークは27~28歳と言われ、この時期に最も高いパフォーマンスができる選手が多い。そういう意味でも中島選手には契約更改で揉めることなく、スッキリした気持ちで来シーズンを迎えてもらいたい。

ただ気になるのが球団のコメントだ。中島選手は野手で最も高い評価をしているため、金額を見直すことはないという趣旨のコメントを残している。となると、折り合い点となるのはインセンティヴ(出来高払い)だろう。もし本当に基本年俸が変わらないのなら、年俸2億5000万円+最高5000万円のインセンティヴが妥当だと思う。

日刊埼玉西武ライオンズだけで見ていっても、中島選手のページの人気はダントツだ。他の選手ページとは比較にならないほど人気が高い。となると当然西武ドームなどでのグッズ販売も中島選手はトップだと思う。球団にはそういう面での評価もしてあげて欲しいと筆者は思っている。確かに4位というチーム成績では厳冬になるのが当然だが、しかし中島選手の活躍をチーム成績と直結させて考えるのは正当ではない気がする。

中島選手の性格から予想すると、越年はしたくないはずだ。となると今月中に行われる2回目の交渉で、球団にはしっかり納得できる金額提示をしてもらいたいと思う。正確な数字は分からないが、恐らく1年後には中島選手は国内移籍限定FA資格を得ているはず。球団は中島選手がFA宣言した際の年俸高騰を恐れて、ひょっとしたら今年はアップ率を抑え目にしているのかもしれない。

しかし埼玉西武ライオンズにとって中島選手の流出は、痛手という言葉では収まり切らないほどの痛手となる。そうならないためにも、球団は中島選手が気持ちよくプレーできる環境を整えてあげて欲しい。年俸面においても、中島選手が交渉時に要望を出した第二球場の施設面においても。

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2009年12月03日 16:32 


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