
渡辺久信監督、2011年まで契約延長

今年で2年契約最終年を迎える渡辺久信監督が、さらに2年間契約が延長されることになった。推定年俸は7000万円。今シーズンは主力に怪我人が続出するという状況でBクラスに落ちてしまったが、それでも勝率5割をキープした指導力、そして昨年の日本一、さらには観客を楽しませることのできる“ナベQ野球”が高く評価されての複数年契約となった。
渡辺監督が就任してから復活した選手、伸びた選手は本当に多い。ピッチャーで言えば星野智樹投手が復活したことが大きかった。伊東監督在任中は年々成績を落としていた星野投手だったが、渡辺監督が就任してからは去年・今年と非常に素晴らしい活躍を見せてくれている。
また、伊東監督の下では伸び伸びとプレーをすることのできなかった片岡易之選手が、渡辺監督の下では大きな成長を遂げた。セオリーや型を重視する伊東野球と正反対のナベQ野球において、チームを引っ張る素晴らしい活躍を見せてくれている。それもこれもやはり渡辺監督の、片岡選手への気配りが大きな切っ掛けとなっていた。
そして高校時代には“難波のカブレラ”と呼ばれ注目されていた未完の大砲・中村剛也選手も、渡辺監督が連れてきたデーブ大久保コーチの指導により目覚めることになった。2003年に入団してからの5年間のホームラン数はトータルで40本だったのが、ブレイクした昨年だけで46本、今年は48本を放ち2年連続ホームラン王はほぼ確実は状況だ。しかも今年はさらに打点王の獲得も確実視されている。
渡辺監督は選手を叱らないというイメージが強く、実際のその方針は基本路線では貫いている。しかしそれはあくまでも、一生懸命プレーした選手に対してだ。手を抜いたプレーや練習態度を見せる選手に対しては、選手が萎縮するほど激しい雷を落とすこともある。ただそれは、1軍の監督になってからはどうやらなさそうだ。つまり選手は誰一人として手を抜いていないということである。
筆者が最も魅了され、憧れたプロ野球選手が渡辺久信投手だった。それこそ前橋工業時代からのファンだ。その渡辺久信投手が2軍コーチとしてライオンズに復帰し、翌年には2軍監督に。そして2008年にはついに1軍を率いる監督になった時は、ファンとして純粋に嬉しかった。
ナベQ野球はまだまだ完成には至ってはいない。選手に関しても、コーチに関しても、まだまだ向上する余地は非常に大きい。ナベQ野球が完成に近づいた時、本当の意味でライオンズの黄金時代が再来すると思う。その道のりはまだまだ険しいとは思うが、まずはこれからの2年、また強いチームを作り直してもらいたいと思う。そして来年の今頃は、クライマックスシリーズや日本シリーズにワクワクしていられる状況であって欲しいと切に思う。


2009年10月08日 20:35 Tweet


