
●2009/10/03 楽天vs西武23回戦

| 3:17 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 11 | 1 | |
| 東北楽天 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 3 | × | 14 | 16 | 0 |
東北楽天vs埼玉西武 23回戦 Kスタ宮城(観衆:20,901人)
埼玉西武ライオンズ 11勝12敗0分
継投:●帆足和幸~長田秀一郎~小野寺力~木村文和
敗戦投手:帆足和幸 9勝6敗 3.59
ホームラン:細川亨(4号)、G.G.佐藤(25号)、上本達之(4号)
【ゲームレビュー】
2009年の埼玉西武ライオンズは4試合を残し、140試合目で終戦を迎えた。4位確定。日本一になった翌年のBクラス転落は、前身である西鉄以来実に50年振りの屈辱となった。悔しいが、これが今年のライオンズのチームとしての実力だった。選手個々としての実力は昨年よりも上がったとは思うが、チーム全体として考えると、昨年のような躍動感は感じられなかった
今年の敗因を簡単に見ていこうと思うが、中でも最たる敗因はリリーバー陣の不調だった。グラマン投手が肩関節胞断裂によりシーズン早々離脱すると、その後のリリーバー陣はほぼ総崩れ状態となってしまった。リリーバーの不調が先発陣に負担をかけ、先発陣も涌井投手・岸投手以外はリリーバーに釣られるように不調を極めていった。
リリーバー陣の中でも孤軍奮闘したのは星野智樹投手だった。星野投手だけはシーズンを通してほぼ安定した成績を残した。だがシーズンの最後は前半戦の付けが出てしまい、息切れ状態になってしまった。それでもリーグ2位の62試合という登板数は十分誇れる数字だ。
ライオンズのリリーバー陣は全体的に高齢化していた。先日戦力外通告をされた三井投手・岡本慎也投手に、引退を決意した正津投手。渡辺監督としてはこの3投手には今年もそれなりの期待をしていたと思うのだが、三井・岡本両投手は最後まで調子を上げることが出来ず、正津投手も肘痛が癒えることはなかった。その上中堅・若手リリーバーもなかなかチャンスを活かすことが出来ず、結局最後まで信頼を得るほどの投手は現れなかった。
一方打線の方は、今年は本当につながりが悪かった。また、打撃コーチの策も本当に少なかった。だがこの点に関しては2010年はデーブ大久保コーチが復帰予定なので、大幅に改善されると思う。デーブコーチは本当に野球に対して真摯で、非常に勉強熱心なコーチだ。今年一年はプロ担当編成スタッフとして球場外から野球を見ることで、さらに野球の知識を増やしたに違いない。来季はデーブコーチの復帰と共に、破壊力抜群の打線復活にも期待をしたい。
そして今年打線において一番痛かったのは、細川捕手の怪我とボカチカ選手の不調だろう。昨年はこの2人で36本塁打・105打点だったのが、今年は17本塁打・45打点と半減してしまった。ボカチカ選手は来季も残留を希望しているが、実情は厳しいだろう。打撃は好不調の波が大きすぎたし、守備に関しても決して安心して見ていられる選手ではない。打撃が良ければDHということも考えられたが、今季の数字ではとてもじゃないがDHは考えられなかった。
こうして見ていくと来季の補強ポイントは明確になってくる。まず最優先事項はリリーバーの整備だ。グラマン投手は手術が成功したとは言え、100%来年の開幕に間に合う保証はない。もしグラマン投手が間に合わなかった場合に備える必要がある。ワズディン投手の契約終了は確実だが、ベイリス投手はまだ分からない。だがベイリス投手も絶対的な投球をするタイプではないため、セットアッパーとしては活躍できてもクローサーとなると難しいだろう。
そうなってくると、やはり補強を考えていくしかない。筆者個人としては、2軍でくすぶっている中堅野手2人との交換トレードで、巨人のマイケル中村投手を獲得してはどうかと思っている。クローサーとしての実績は十分だし、今年の巨人にとっては決して不可欠と言える投手ではなかった。
そもそもクローサーの資質を考えていくと、1コントロールが良い、2ウィニングショットがある、という2点がとても重要になってくる。スピードが重要視されることもあるが、筆者的にはあるに超したことはないが、必ずしも速くなくてはいけないとは考えていない。現にサイドスローだった鹿取義隆投手や潮崎哲也投手は、1と2は優れた投手だったがスピードはなかった。それでも2人ともクローサー役として十分な実績を残した。
もちろん小野寺投手が目覚めてくれるのがベストなのだが、しかしチームの勝利を考えた時、そこに期待をしてしまうと少し恐さが残る。もし目覚めてくれなかったら、また今年と同じようなリリーバーの状況に陥ってしまう危険がある。やはりトレードや新外国人投手で補強するしかないだろう。
もう1点、大きいのが打てる左打者が必要だ。石井義人選手は素晴らしいバッターではあるが、しかし石井選手が5~6番に入っていても相手に恐さを与えることはできない。やはり5~6番はある程度ホームランを期待できるバッターでなければならない。G.G.佐藤選手は恐らく来季は5番に戻ってくるだろう。そうなれば5番不在問題は解決できるものの、今度は6~7番不在問題が出てきてしまう。
筆者が来季の打線を考えた場合、以下のような打順になった。
1番 片岡易之 セカンド
2番 栗山巧 センター
3番 中島裕之 ショート
4番 中村剛也 サード
5番 G.G.佐藤 ライト
6番 後藤武敏 レフト
7番 左の外国人、もしくは坂田遼 DH
8番 細川亨 キャッチャー
9番 石井義人 ファースト
ライオンズは右打者は充実しているが、左打者となると枚数が少ない。坂田選手などはファームで素晴らしい数字を残しているため、来季は1軍戦力として期待しても良いと思う。ファームとは言え打率.342で、9本塁打はかなり魅力的だ。まだまだ荒削りだが、左打者でホームランが期待できるのは打線編成としては使い勝手が良い。
今季は渡辺監督の意向で外国人バッターの補強は行わなかったが、来季はボカチカ選手の残留も微妙な情勢というところで、確実に補強を行ってくるだろう。あとは編成チームがどれだけ信頼の置ける左バッターを連れて来れるかという一点に絞られる。もしブラゼル選手クラスのバッターを連れて来て6~7番に据えることができれば、打線は一気に厚みを増すだろう。
ファンとしては本当に残念だし、選手は我々以上に悔しいはずだ。4位ということは、ファイターズがこのまま優勝すれば2011年の開幕は札幌ドームで迎えることになる。開幕戦を本拠地で迎えられない悔しさは相当なものだ。今季の残り試合は4。この4試合もただ消化試合にするのではなく、来季を見据えたライオンズらしい戦い方で締めくくり有終の美を飾ってもらいたい。そして目指すはもちろん、チャンピオンフラッグの奪還だ!!


2009年10月04日 01:14 Tweet


