
○2009/09/23 日本ハムvs西武21回戦

| 3:00 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 埼玉西武 | 3 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 9 | 0 | |
| 日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 |
北海道日本ハムvs埼玉西武 21回戦 札幌ドーム(観衆:26,955人)
埼玉西武ライオンズ 11勝10敗0分
継投:○西口文也~星野智樹~藤田太陽~松永浩典~ベイリス
勝利投手:西口文也 4勝3敗 5.38
ホームラン:中村剛也(42号)
ヒーローインタビュー:中村剛也
【ゲームレビュー】
西口投手がここまで完璧なピッチングを魅せてくれたのは、恐らく今シーズンは初めてだろう。まさにパーフェクトと言って良い投球内容だった。7回1アウトまで投げて2安打無失点。日本ハム打線に2塁さえ踏ませないピッチングだった。
今シーズン西口投手がなかなか勝てなかった原因は、やはりピッチングフォームが大きな要因になっていたと思う。全盛期と比べるとフォームが少しこじんまりしてしまい、全盛期と同じ身体の動きをしていても、そこにダイナミックさは感じられなかった。腕をしっかり振れなくなったのも、これが原因だったと考えられる。
しかしこの試合の西口投手のピッチングフォームは、全盛期ほどとは言えないものの、ダイナミックさが戻ってきていた。投げた後に身体が1塁方向に流れる動きにも、躍動感があった。そして何より、腕がしっかり振られていた。ここまでしっかり腕を振られると、バッターとしてはストレートと変化球の見極めが非常に難しくなる。その証拠にこの試合の日本ハム打線は、ストレートのタイミングでスライダーを空振りするシーンが目立っていた。
ピッチングと言うものは不思議なもので、腕がしっかり振られずに投げられる145kmのストレートよりも、腕がしっかり振られて投げられる135kmのボールの方がはるかに速く感じるのだ。この試合の西口投手のストレートは、だいたい140km弱くらいだったが、打席では145km以上に感じられたはずだ。
フォームにダイナミックさが戻ったと書いたが、これを具体的に解説してみたいと思う。まず一番は、軸足にしっかりと体重が乗り、「かませ」の状態が非常に粘り強かったという点だ。かませとはピッチャーが軸足一本で立ち、そこから前足を踏み出していく際、まるで軸足に根が生えたように足でしっかりと地面を掴んでいる状態のことだ。かませで最も重要になってくるのは骨盤の使い方で、姿勢が悪いピッチャーが大成できない原因がここにある。
かませがしっかり出来てくると、ピッチングフォームが相対的に良くなっていく。右投げの西口投手の場合、ボールを投げるまでは左肩がバッターを向いているが、ボールを投げた後は右肩がバッターに向くことになる。この左肩と右肩が入れ替わることを「サイド・トゥ・サイド」と言うのだが、このサイド・トゥ・サイドが行われる時間が短くなるほど、バッターはボールが見難くなる。まさにこの試合の西口投手がその状態だった。
かませが上手く行き、サイド・トゥ・サイドのスピードがアップすると、腕のスウィングスピードも同時にアップし、ボールに切れが出てくる。ストレートはスピードに乗り、変化球には急激なブレーキが掛かる。筆者は90年代から、西口投手のピッチングを数え切れないほど見てきたが、この試合ほど腕が振れていた試合は最近ではほとんど記憶にない。もしシーズン序盤からこのピッチングが出来ていれば、恐らく今頃とっくに二桁勝利を挙げていたはずだ。
しかしともあれ、西口投手がこうして復活してくれたことはチームにとっては大きなプラスだ。特にクライマックスシリーズに進出したら、西口投手の投球術は相手には脅威になるはず。明日からはいよいよ西武ドームに楽天を迎えての直接対決。ゲーム差は3。3連勝すれば楽天と並ぶ。
先発は帆足・岸・涌井の3枚で行くはずだ。最低でも3連勝してもらいたい。是が非でも3連勝してもらいたい。楽天との試合は残り5試合。これに全勝すればクライマックスシリーズ進出が一気に近づくはずだ。そのためにもまずは明日、絶好調を極める帆足投手に完封勝利を挙げてもらおう!今チームで一番頼りになる男、それが帆足投手だ!


2009年09月24日 12:10 Tweet


