
●2009/09/17 ロッテvs西武21回戦

| 3:22 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 11 | 0 | |
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | × | 6 | 10 | 0 |
千葉ロッテvs埼玉西武 21回戦 千葉マリン(観衆:12,938人)
埼玉西武ライオンズ 9勝12敗0分
継投:西口文也~●松永浩典~野上亮磨
敗戦投手:松永浩典 1勝1敗1S 4.42
ホームラン:G.G.佐藤(21号)
【ダイジェスト】
【ゲームレビュー】
渡辺監督の言葉ではないが、下位チーム相手に取りこぼすのはこの時期、本当に痛い。楽天も揃って負けたから良いようなものの、もしこれが4ゲーム差になっていたら、取り返しの付かない状況になっていたかもしれない。だが逆を言えば、楽天が負けたからこそライオンズは勝たなければならない一戦だった。
先発したのは西口投手。調子自体は決して悪くはなかったと思うのだが、今夜はいかんせんウィニングショットがことごとく決まらなかった。4回になると左バッターに対しスライダーが決まり出したものの、それは渡辺監督の信頼を得るには物足りず、結局4回2失点での降板となった。
西口投手は近年二桁こそ勝てなくなったが、それでも10勝弱の勝ち星は毎年挙げていた。それなのに、なぜ今年は3勝しか出来ていないのだろうか?ただし援護がなかったり、リリーバーが逆転されたりという試合もあったため、6勝前後の評価はして良いと思うのだが、それでも西口投手であればまだまだ物足りない数字だ。
筆者はそれこそデビュー当時から西口投手のことを見続けて来た。プロ入り3年目早々に沢村賞を受賞するなどして、20代の西口投手は手の付けられないピッチャーだった。他球団の主力打者たちも、西口投手からヒットを打つことにみな燃えていたほどだ。去年までの14年でも、実に9回の二桁勝利を記録している。通算162勝は、パ・リーグでは現役最多勝利だ。
その西口投手が今年はまったく勝ちに見放されてしまっている。ただ単に調子が上がらないだけなのか、それとも年齢から来る身体の衰えを隠せなくなったためか。もちろん両方あるとは思うのだが、西口投手ほどのピッチャーだ。どちらにせよ対処法は心得ているはず。
そんなことを考えているうちに、筆者は最近あることに気が付いた。西口投手はバッターと対戦できていない、と。どういうことかと言うと、西口投手自身に何か不安要素があり、それに対する恐怖感のせいで、バッターに向かって行けてないのだ。筆者はさらに考えた。その不安要素が何なのかを。肩でもないし、肘でもない。ということは西口投手の場合考えられるのは内転筋だ。
西口投手はこれまでに何度か内転筋痛で戦列を離れている。今この年齢に達し、その再発を恐れているのだろう。そして筆者はその証拠を発見した。今年の西口投手のピッチングフォームは、好調時のものとはかなり違っている。いや、実際に違うのは一ヵ所だけなのだが、その一ヵ所は西口投手の生命線とも言えるものだった。
結論から言おう。それは前足(左足)のステップが、アウトステップになっているという点だ。本来の西口投手のピッチングフォームは、これがインステップのはず。だからこそストレートに力がこもり、スライダーが右打者の遠くへと滑っていく。だがインステップにはデメリットもあり、内転筋に大きな負担を掛けてしまうのだ。西口投手は恐らくそれを気にしているのだろう。今夜のフォームも、完全スクェア、もしくはアウトステップになっていた。
アウトステップになると、骨盤が開いた状態になってしまい、身体のタメが利かなくなる。タメがない状態で投げれば、当然ボールに力は乗らないし、変化球も見極められてしまう。このアウトステップ、一瞬無意識にそうなっているのかとも思ったが、それは違うだろう。ピッチャーはステップする位置を非常に気にする。わざわざマウンドを掘り込んでステップ位置を固定するほどだ。ということは、意識的にアウトステップ気味に投げているとしか考えられない。そしてその理由はただ一つ、内転筋に対する不安だ。
やはり昨年の終盤に故障があったということで、今シーズンはやや神経質になっているのかもしれない。これは定かではないが、ステップ幅も若干狭くなっているような気もする。もし西口投手が今後も内転筋を気にしながら投げていくとすると、200勝が大きく遠ざかってしまう恐れがある。ファンとしては、西口投手には絶対200勝してもらいたいし、西口投手自身それを強く望んでいる。
西口投手が残りも先発だとすると、せいぜいあと2~3試合の登板になるだろう。昨年は嫌なイメージでシーズンを終えてしまった分、今シーズンは逆に良いイメージでシーズンを終え、来年へと繋いでもらいたい。やはりライオンズには、まだまだ西口投手の力が必要なのだ!


2009年09月17日 22:27 Tweet


