
○2009/09/13 西武vsオリックス最終戦

| 3:45 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| オリックス | 0 | 0 | 3 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 8 | 12 | 1 | |
| 埼玉西武 | 0 | 0 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 2 | × | 10 | 13 | 1 |
埼玉西武vsオリックス 24回戦 西武ドーム(観衆:20,460)
埼玉西武ライオンズ 15勝9敗0分
継投:野上亮磨~木村文和~大沼幸二~○松永浩典~S藤田太陽
勝利投手:松永浩典 1勝1S 3.45
セーブ:藤田太陽 2勝2S 2.50
ホームラン:中島裕之(19、20号)、G.G.佐藤(20号)、中村剛也(38、39号)
ヒーローインタビュー:中島裕之、中村剛也
【ダイジェスト】
【ヒーローインタビュー】
【渡辺監督のインタビュー】
【ゲームレビュー】
この試合はもう、ピッチャーのことはあえて語る必要はないだろう。今日はバッターをとにかく称えたいと思う。勝利に対し、本当に高い集中力でゲームに入っていたと思う。これで「i believe lions.」のリストバンドをして以来5勝1敗だ。この合言葉の下、今は本当にチーム一丸となれたと思う。ここまでチームが1つになれたのは、今シーズンでは恐らく初めてだろう。やはりチームというものは、“チーム”になることで本当の強さを身に付けることができる。
この試合を観ていて思ったことは、「オリックスのピッチャーは可哀想だなぁ」ということ。ライオンズには5本のホームランが飛び出したのだが、ピッチャーとしては打たれた5球とも、決して悪いボールではなかった。むしろ良いコースに決まったボールがほとんどだ。
まず中島選手だが、本当に軽い力でバットを振り抜いているだけなのだが、打球が良く伸びていく。特に2本目のライトへのホームランは、2-1と追い込まれた後にコンパクトなスウィングをしてスタンドインさせている。中島選手のバッティングを見ていると、ホームランは力で打つものではないということを改めて実感させられる。
そしてその中島選手だが、最近バッティングフォームをマイナーチェンジさせた。以前までは膝を曲げてバットを構えていたのだが、最近は膝を伸ばした状態で構えている。中島選手曰く、こうすることで逆に膝を上手く使えるようになったらしい。恐らくピッチャーから見れば、今の膝を伸ばすフォームの方が威圧感があって嫌だと思う。また、膝を伸ばすことでバットの軌道に高さが加わり、ボールに対してより強い遠心力をインパクトにぶつけることが出来ている。フォームを変えてから飛距離が伸びるようになったのは、それが理由だろう。やはりナカジは今なお進化し続ける凄いバッターだ。
続いてG.G.佐藤選手。筆者は以前、G.G.佐藤選手のプレー態度について本当に厳しく書き続けて来た。だが今は、その真逆だ。やっとG.G.選手らしい、アグレッシヴなプレーを魅せてくれるようになった。これはやはり技術ではなく、心境の変化が最たる要因だと思う。一時スタメンを外された際G.G.佐藤選手は、「監督は自分に何を求めているのだろうか?」ということを自問自答したらしい。その答えが、チームバッティングだった。
筆者は幾度となくこのブログで、G.G.佐藤選手の状況を無視したバッティングを責めてきた。なぜシングルヒットで勝てる場面で、ホームランを狙って三振をしてしまうのか、と。だが今のG.G.選手は違う。まさに蘇ったという表現が相応しいほどに、チームプレーというものを思い出せている。打撃だけではない。守備にしても、走塁にしてもそうだ。「もう怪我を恐れない!」、この気持ちが、G.G.佐藤選手を奮い立たせた。昨年の夏以来、G.G.佐藤選手は足首の故障に悩まされ続け、その怪我を恐れるあまりに消極的なプレーが続いていた。だが「もう怪我を恐れない!」という強い気持ちを持ち直したことで、プレーに切れが出てきた。恐らく今のG.G.佐藤選手の好調は、今シーズンが終わるまでずっと続いていくだろう。今のG.G.佐藤選手の好調さは、それこそフロック(まぐれ)ではないのだ。
そして最後に中村剛也選手だが、この選手には“新人類”という言葉が良く当てはまる。2週間もの間怪我で4番を離れ、その間チームは泥沼の連敗を喫していた。3試合連続完封負けという屈辱も味わった。並みの選手であればそんなチーム状態の中で復帰すれば、必要以上に力が入ってしまうものだが、中村選手は違った。
まるで相手投手など意に介さないといった様相で、ひたすら自分のスウィングをし続けている。スウィングを崩されるシーンも非常に少なく、どんなボールに対しても自分のスウィングが出来ている。そしてそのフォームには、微塵の力みも感じられない。中島選手の時にも言ったことだが、やはりホームランは力があれば打てるというものではない。ボールに対して的確な角度でバットを入れ、タイミングを合わせてスウィートスポットにインパクトさせることで、バットの力量は素直にボールに伝わっていく。つまり強い打球を打つことができる。
そしてこのバッティング理論を教えた人こそ、デーブ大久保コーチだったのではないだろうか。そう言えばライオンズ打線は、デーブコーチの復帰が報道された直後から蘇った。やはりコーチとして、デーブ大久保の存在は本当に重要だったのだろう。
これでやっと4位のライオンズにも追撃体勢が整った。火曜日の先発はエース涌井投手だ。順当に行けば勝ち試合になることが有力。そして目下の敵、3位楽天の先発も岩隈投手であるため、勝つ可能性が非常に高い。となると、より一層ライオンズにとっては負けられない一戦となる。いよいよ勝負どころの9連戦を迎える今、その初戦の勝敗が今後の戦いを占うことになることは間違いなさそうだ。


2009年09月15日 07:25 Tweet


