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●2009/09/04 ソフトバンクvs西武19回戦


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3:32
埼玉西武 12
ソフトバンク 3× 12

福岡ソフトバンクvs埼玉西武 19回戦 ヤフードーム(観衆:30,253人)
埼玉西武ライオンズ 8勝9敗2分

継投:岸孝之~H星野智樹~大沼幸二~藤田太陽 敗戦投手:大沼幸二 3勝6敗1S 2.60


【ダイジェスト】


【ゲームレビュー】
渡辺監督の言葉通り、まさに今シーズンを象徴するような負け方だった。ファンは本当にガッカリしたと思う。しかしそれ以上にガッカリしたのは岸投手だろう。ライオンズ投手陣の中で最も勝利に執念を燃やしているピッチャーの1人だ。そして今夜も8回途中までで9安打を打たれつつも、粘りのピッチングで2失点に抑え、先発としての仕事は十分に果たした。調子自体は決して良くない中で、本当によく頑張ったと思う。だが試合後は8回での降板を悔やむコメントを残して球場を後にしていた。

岸投手のボールには気持ちがこもっていた。一球入魂という言葉がまさにピッタリで、ソフトバンク打線もヒットを重ねつつも、7回まではホームランによる1点しか入れられなかった。今夜の敗戦で、これで今週は涌井・岸両投手で星を落としてしまったことになる。そして今日負けたことにより、昨日までの2連勝の意味も薄れてしまった。勝てる試合だった。勝たなくてはいけない試合だった。それだけにダメージの大きな敗戦となってしまった。

今夜はリリーフ陣が崩れてしまった。9回表が終わった時点では4-2でリードしていたのがその数分後、スコアは4-5とひっくり返されていた。まず大沼投手だが、ストレートに力がなかった。岸投手のような切れが、今夜の大沼投手にはまったくなかった。見ていた感じでは、完全に手投げになっていて、腕力で投げていたように見えた。これでは例えスピードがアップしたとしても、ボール自体に切れはなくなり、初速と終速の差も大きくなり、バッターからすると打ち頃のストレートになってしまう。

そして藤田投手に関しては、完全に失投だった。打たれた2球ともが、変化球が真ん中に入ってしまった。犠牲フライも打たせたくない場面で、リリーバーが投げていいボールではなかった。バッターはオーティズ選手で、比較的打ちたがるタイプだ。打つ気満々の打者に対し、真ん中付近にボールが入れば確実に振ってくる。しかもパワーのあるオーティズ選手だ。ホームランにならなかっただけ良かったと思えるようなボールを投げているようでは、藤田投手はなかなか信頼を勝ち得ることはできないだろう。この場面は、全球ボール球勝負でもよかった。

ライオンズのリリーバーは今、自信喪失に陥っている状態だと思う。「俺まで繋いでくれ!必ず抑えるから!」と思っているようなピッチャーがいない。クローサー云々ではなく、気持ちの面ですでに相手に負けているように感じる。これではクライマックスシリーズに進出できたとしても、勝つことは難しいだろう。例えば現順位のままでライオンズが3位になったとすると、相手はソフトバンクで、場所はヤフードーム。そのソフトバンクには絶対的守護神馬原投手と、セットアッパー摂津投手がいる。つまり7回までにリードしておけば、ソフトバンクとすれば8・9回は摂津・馬原のリレーで逃げ切れる。つまりソフトバンクの野球は、7回まででこと済む。

だがライオンズは今夜のようなことがまた起こる可能性がある。いくらリードしていても、試合が終わるまでは決して安心できないだろう。安心する方法を考えたら、やはり涌井投手の存在しか思い浮かばない。先発を岸・石井帆足の3投手を中心に回し、涌井投手には試合の8~9回を任せる。ただウルトラC的な作戦なので実現性は低いだろう。かと言ってファームにも上げたくなるようなピッチャーはいない。本来1軍にいるはずのリリーバーたちは、ファームでも軒並み打ち込まれている。

筆者としては、西口投手にクローサーを任せてみてはどうかと思っている。西口投手は点差が開いていると集中力が落ちて失点する傾向はあるが、僅差や大事な場面では本当に良い仕事をしてくれる。そしてクローサーに必要な空振りを取れるウィニングショット、そして制球力もあるため、下手に崩れる心配もない。

ちなみに以前ライオンズに在籍していた西崎幸広投手は、35歳という年齢で東尾修監督によって先発からクローサーに配置転換された。そして見事20Sを挙げている。西口投手は現在36歳だが、ボールにはまだまだ力がある。ライオンズを長年に渡って支えてきた大エースなのだから、点差の離れた場面やリードされている場面で起用するのではなく、思い切って9回、1点差で勝っている場面で投げさせてみて欲しい。西口投手なら、きっと結果を残してくれると筆者は信じている。このまま大エースをブルペンに置いておくだけなんて、あまりにももったいない。

ここまではクローサー候補が総崩れしているのが現状だ。ここは渡辺監督にも、渡辺久信らしい勇気ある采配をふるってもらいたい。現役時代のような豪快さで勝利を目指していって欲しい。そして小野ピッチングコーチには、自身の現役時代のような気迫溢れるピッチングをリリーバーたちに注入してもらいたい。また、潮崎ピッチングコーチにはやはり現役時代のような、良い意味で相手をなめて掛かる、ある意味バッターを見下ろすようなピッチングをリリーバーたちに教えてあげて欲しい。ピッチングは、バッティング以上に気持ちが重要なのだ。もしまたマウンド上で一歩でも逃げるようなことがあれば、結果は今夜の繰り返しとなってしまうことだろう。

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2009年09月05日 01:34 


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