
●2009/06/28 西武vsソフトバンク12回戦

| 3:27 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 7 | 13 | 1 | |
| 埼玉西武 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 8 | 0 |
埼玉西武vs福岡ソフトバンク 12回戦 西武ドーム(観衆:28,238人)
埼玉西武ライオンズ 6勝5敗1分
継投:ワズディン~星野智樹~岩崎哲也~●三井浩二~大沼幸二
敗戦投手:三井浩二 0勝1敗 5.63
ホームラン:中島裕之(11号)、G.G.佐藤(11号)
【ゲームレビュー】
渡辺監督は試合後「勝てるわけがない」と怒気を含んだコメントを残した。グラマン投手1人いないだけで、まさかここまでリリーフ陣が崩れてしまうとは誰が予想しただろうか。むしろグラマン投手が故障で離脱したことによりリリーフ陣に緊張感が増し、若いピッチャーが大きく成長するのではと筆者は期待していた。しかし結果はチーム総失点のうち1/3が7回以降に集中してしまっている。後半に登場するリリーフ陣がこれだけ失点を重ねてしまうと、「5点では勝てない」という意識により打線が疲弊してしまう可能性がある。
今日は星野智樹投手が、大事な場面で松中選手に手痛い一発を浴びてしまった。このホームランは確実に防げただけに、筆者としても残念でならない。打たれたボールはインハイのストレート。絶対に投げてはいけないボールだった。銀仁朗捕手がなぜ2-2という有利なカウントからストレートを要求したのか、そして星野投手がなぜそれに対して首を振らなかったのか、筆者はまったく理解できなかった。銀仁朗捕手としては裏をかいたつもりだったのだろうが、球界を代表するスラッガーに対して取るべき配球ではなかった。
今までこのブログでも何度も言ってきたことだが、グラマン投手の離脱も痛いが、それ以上に痛いのが正捕手である細川捕手の離脱だ。細川捕手であれば、松中選手に対して今日の銀仁朗捕手のような配球はしなかったはずだ。2-2ということは、ボール球をあと2回使えるということ。この場面はストライクからボールになるスライダーか、松中選手の膝元へのカーブがベストピッチではなかっただろうか。この選択であれば、例え打たれたとしてもある程度納得はいくはずだ。
だが打たれたのはあくまでもストレート。ダグアウトに戻った星野投手の姿が何度も画面に映し出されたが、試合終了までうつむいたままだった。今日星野投手は、リリーバーとして最も悔しい思いをしたと思う。悔いの残る1球だったと思う。
試合が始まる前の星野投手の防御率は2.41と良い数字だったのだが、この2失点のせいで3.26まで跳ね上がってしまった。リリーバーは投げるイニングが少ないため、ちょっと打たれるとすぐに防御率が跳ね上がってしまう。
しかし開幕からずっと安定しているリリーバーが星野投手だけでは、渡辺監督もさすがにやりくりに苦労してしまうと思う。「勝てるわけがない」とリリーバーに対し怒りを露にした渡辺監督ではあるが、これはもちろん星野投手だけに向けられたものではない。むしろ星野投手に対しては降板後、温かい顔で迎え入れていたように見えた。きっと星野投手の野球への情熱をよく理解しているからこそ、あえて何も言わなかったのだと思う。
大宮で勢いづいたかのように思えたライオンズだったが、好調ソフトバンク相手に1勝2敗と負け越してしまった。これで借金も3。鷹の尾はますます遠ざかってしまった。これ以上離されてしまうと、オリックス同様に自力Vの可能性が消滅してしまう。そうならないためにも、なんとか後ろのピッチャーを整備していく必要がある。そのためには出血覚悟のトレードも必要になってくるかもしれない。
現在ファームでは、大島選手や高山選手らがくすぶっている。2対1のトレードなども含めて、計算できるリリーバーの補強が必要かもしれない。大島選手にしろ、高山選手にしろ、環境を変えてあげれば活躍できるかもしれないだけの実力は持っている。もちろんこの2選手のことも筆者は応援しているのだが、しかしライオンズの外野陣の層はかなり厚い。それならば外野手が手薄なチームに移籍して出場機会を与えて上げた方が、選手としては悔いの残らない野球人生を送れると思う。
とにかく今必要なことは、上位に食い込むためにはリリーバーの補強が必要だと言うことだ。球団は新外国人選手の調査も継続しているようだが、トレード期限は7月31日まで。もうそれほどのんびりはしていられない。楽天などの他チームが弱点を着実に補強している中、ライオンズだけが取り残されるわけにはいかない。勝つためには現場だけではどうしようもない。フロントがしっかりと計算できる選手を揃えられなければ、いくら監督が有能であったとしても限界がある。とにかく残り3ヵ月。勝つことにこだわった球団運営を期待したいと思う。


2009年06月28日 21:32 Tweet


