
○2009/06/10 西武vs阪神3回戦

| 2:40 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 阪神 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | |
| 埼玉西武 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1× | 4 | 7 | 1 |
埼玉西武vs阪神 3回戦 西武ドーム(観衆:29,006人)
埼玉西武ライオンズ 2勝1敗0分
継投:○涌井秀章
勝利投手:涌井秀章 7勝2敗 2.56
ホームラン:中島裕之(8号)
ヒーローインタビュー:大崎雄太朗
【ゲームレビュー】
この試合の涌井投手の立ち上がりは、あまり良い出来ではなかった。コントロールが甘く、全体的にボールが1個分銀仁朗捕手の構えたところよりも高かった。だがさすがはライオンズのエースだ。3回くらいになると、マウンド上でそれをしっかりと修正した。涌井投手自身のコメントによると、左足が一歩分インステップしていたらしく、それを修正したことでボールが落ち着き出したらしい。
小野ピッチングコーチは試合中、涌井投手に関して「丁寧に行き過ぎている」と話していたが、恐らくこれは涌井投手が修正する前の段階の話で、涌井投手自身、ボールが落ち着かないために丁寧に行っていたのだと思う。ボール自体には力があった。4回以降は2安打無四球という素晴らしいピッチングで、ランナーを背負った6・8回は、いずれも金本・桧山両選手を連続三振に斬って取っている。気迫溢れる素晴らしいピッチングだった。まさにこれこそプロの投球だ。
そして今日は、素晴らしい走塁が2つもあった。1つ目は初回の栗山選手。セカンドの横を抜け、センターの右に転がるヒットを打ったのだが、センターの赤星選手が回り込んで捕球するのを確認すると、一気に2塁を陥れた。これは隙のない、非常に素晴らしい1プレーだったと思う。こういう判断はなかなか難しく、野手の捕球姿勢と肩、そして自らの走力を一瞬で計算して走り出さなくてはならない。ちなみに栗山選手の、打ってから1塁に到達するまでのタイムは3.9秒と非常に早い。普段から全力疾走をしているからこそ得た2ベースヒットだと思う。
2つ目の好走塁は6回の片岡選手だ。先頭バッターで打席に立ちライト線への2ベースヒットを放つと、栗山選手のバントで3塁へ。そして続くバッターは中島選手だったが、ショートゴロに打ち取られてしまった。普通であれば、この場面で3塁ランナーはなかなかホームへは突っ込めない。まず捕球したショートがランナーを牽制してからファーストへボールを投げるため、進むにも進めない。だがこの時の片岡選手は、中島選手が打った瞬間にホームへ突っ込んだ。この判断は本当に素晴らしかったと思う。
今日は涌井投手の粘投も素晴らしかったが、この2つの好走塁が大崎選手のサヨナラフォアボールを呼び込んだのだと思う。これで最近10試合は7勝2敗1分だ。いよいよ昨年の王者が王者らしさを見せ始めた。この試合のように隙のない野球をしていけば、下手な連敗をする心配は必要なくなる。野球というスポーツは、相手に隙を見せたチームが決まって敗れる。例えばエラー、緩慢な守備・走塁、無駄なフォアボールなどだ。これからもこういうつまらないプレーにさえ気をつけていけば、鷹の尾もすぐに捕らえられるはずだ。


2009年06月11日 14:42 Tweet


