
○2009/06/02 西武vsヤクルト1回戦

| 2:59 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
| 東京ヤクルト | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 10 | 0 | |
| 埼玉西武 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | × | 7 | 9 | 0 |
埼玉西武vs東京ヤクルト 1回戦 西武ドーム(観衆:16,001人)
埼玉西武ライオンズ 1勝0敗0分
継投:○ワズディン~H野上亮磨~西口文也~小野寺力
勝利投手:ジョン・ワズディン 1勝2敗 4.56
ホームラン:栗山巧(4号)、中村剛也(18号)
ヒーローインタビュー:ワズディン、中村剛也
【ゲームレビュー】
今日の先発は、昨日再昇格したばかりのワズディン投手。筆者としては予想外な起用だった。ファームでも安心してみていられるほど良いピッチングをしていたわけではないし、順当に行くならば好調の石井一久投手を中5日で回すものだと思っていた。
もしワズディン投手の先発があるとすれば、筆者的にはリリーフで試運転をさせて、ローテーションの谷間となる6月7日の中日戦辺りに行かせるのではと考えていた。しかし渡辺監督は昇格させると即先発で起用した。しかしよく考えれば、実に渡辺監督らしい起用法だったと思う。去年もそうだったが、ファームから昇格させるとすぐに起用するのが渡辺監督の1つの特長だった。
そのワズディン投手、1・2回に1点ずつ奪われたが、打たれたボールはどれもボール1個分ずつ銀仁朗捕手の構えよりも高かった。今日もワズディン投手はこのままずるずる行ってしまうのかなぁと思ったが、しかし今日は今までのワズディン投手とは違った。3回以降は投げながら修正し、少しずつボールが低めに決まるようになった。これこそワズディン投手の最大の武器だ。ワズディン投手は、外国人ピッチャーでありながらも決してパワーピッチャーではなく、どちらかと言うと帆足投手のような軟投派である。そのため低めに決まると内野ゴロを量産するが、しかしボールが浮いてしまうと簡単に痛打されてしまう。
現に今日のワズディン投手は、ボールが高めに行っていた1・2回は犠牲フライなどで簡単に失点したが、低めに決まり出した3回以降は内野ゴロを6個も数えている。先発ピッチャーにとって最も難しいのが序盤の立ち上がりなのだが、それを差し引けば、今日のワズディン投手は満点に近い投球内容だったと思う。ワズディン投手で今後も計算できるようになると、ピッチングスタッフはかなり楽になる。特に交流戦中は試合日程も緩やかなため、調子の良い4投手を中5日で回していくのかと思っていたが、ワズディン投手が加わることでこれを中6日に戻すことができる。
メジャーリーグの場合は、先発ピッチャーは100球を目処に降板するが、日本の野球は違う。先発ピッチャーが150球近く投げることもざらだ。となると、やはり少なくとも前半戦は中6日をキープしたいところ。そしてシーズンも佳境となる8・9月に、スクランブル登板を含めた中5日で調子の良いピッチャーだけで先発を回していくのが理想的だと思う。
さて、今夜は初勝利となったワズディン投手の好投も光ったが、しかしバッターも負けてはいなかった。0-2とビハインドだったのが4回、片岡選手のタイムリーと栗山選手の2ランで一気に逆転した。そして5回にはとどめとなる中村選手の第18号グランドスラム!これで7-2と点差を広げた。
ホームランだけではなく、しっかりと小技を絡めて得点したのも大きい。特に3回は銀仁朗捕手が10球粘ってセンター前に弾き返し、そして次の黒瀬選手が初球でしっかりと送りバントを決めた。送りバントを初球でしっかりと決めると、打線に良い流れが生まれる。そういう意味では、今日の黒瀬選手の送りバントは本当に素晴らしい1プレーだったと思う。
これでチームは引き分けを挟んで3連勝。パ・リーグ同士の対戦がないため、順位はなかなか変動しないが、しかしこの波にしっかりと乗って、交流戦中に貯金を作ることができれば、交流戦後の7月攻勢にも出られると思う。そのためにはやはり先発投手だ。明日の先発が石井投手なのか、涌井投手なのか、今日ワズディン投手が投げたことで分からなくなってしまった。しかし西武ドームとの相性の良さ、さらには来週の阪神戦での相性の良さを考えると、明日は石井投手が投げるのではないかと思う。
石井投手は古巣ヤクルトに対して、昨年は5月21日に1試合登板し、5イニングで8安打4失点と打ち込まれている。ちなみに昨年の石井投手はこの段階で5勝2敗2.54と、所沢っ子の本領を発揮していた。もし明日石井投手が先発するならば、要注意バッターは元西武の福地選手だ。福地選手には昨年3打数3安打と打ち込まれている。奇しくも福地選手は、ヤクルトからFAで移籍してきた石井投手の人的保証で、西武からヤクルトに移籍した選手。そういう関係もあって、昨年の福地選手は石井投手に対して燃えたのかもしれない。因縁の対決再びなるか、明日はこの2人の対戦にも注目していきたいと思う。


2009年06月02日 21:00 Tweet


